国際調理製菓専門学校と漁業協同組合が未来の魚食文化を守る

新潟市に位置する国際調理製菓専門学校が、2025年11月7日に新潟県漁業協同組合連合会との包括連携協定を締結しました。この協定は、双方の強みを活かし、魚食文化の普及や地域の水産業の発展に貢献することを目的としており、これまでの4年間の連携を基礎にさらなる一歩を踏み出しています。

連携のスタートとして、国際調理製菓専門学校の学生たちがシェフ学科で学んだ技術を活かし、黒鯛や石鯛、カレイを用いた料理を作成しました。特に、佐渡の加茂湖で養殖される黒鯛を使用することにより、市場のニーズに応えることができるという視点が重要です。このような取り組みを通じて、魚食文化の普及に寄与することを目指しています。

料理は、イタリア・フランス料理コースの学生が手掛けた「黒鯛のコンフィ十五穀米のリゾット添え」で、審査を担当したホテルイタリア軒の総料理長、関本拓夫氏による選定で、同レストランにて販売されることが決定しました。販売は2026年1月15日から31日まで行われ、これにより学生たちは実際の市場において自らの作品が提供されるという貴重な経験を得ることができます。

さらに、国際調理製菓専門学校では魚の鮮度を保つための手法を学ぶ神経〆講習会も実施しました。この講習によって、未来の料理人たちが知識と技術を磨き、より高いレベルの料理を提供できるよう努めています。

学校長の椎谷一幸氏は「この連携を通じて、学生の授業内容がより充実し、彼ら自身の成長につなげられることを期待しています」と述べています。また、五十嵐英人専務理事は、「若者の魚離れを防ぎ、地元の魚を使用する意識を育むため、学生たちに実際に料理を作る経験を提供することが重要だ」と強調しました。

今後、国際調理製菓専門学校と新潟県漁業協同組合は、以下の観点をもとに連携を深化させていく予定です:

1. 魚食文化の継承と普及
2. 魚に関する様々な産業の振興
3. 教育・学術・研究活動の実施
4. その他魚食文化の普及に必要な取り組み

国際調理製菓専門学校は、多様な学科を持ち、調理師免許や栄養士、製菓衛生師などの国家資格の取得を目指すことができます。教育理念には「実践教育」「食材教育」「国際教育」「人間性教育」があり、学生の技術向上や心の成長を図っています。このように、未来のシェフを育成し、地域の水産業を支えるための人材育成に注力しています。

学校法人国際総合学園国際調理製菓専門学校は、新潟市中央区古町通に位置し、地元の魚の魅力を広げるための重要な役割を担っています。今後の取り組みに注目が集まる中、料理人たちが地元の食材を活かした新しい料理を生み出す姿が期待されます。

詳しい情報は、国際調理製菓専門学校の公式ウェブサイトをご覧ください。