展示会出展の背景と意義
株式会社白山は、今後の光通信業界に大きな影響を与える展示会「CIOE2025」と「ECOC2025」に初めて出展することが決まりました。これは、アジアのビジネスハブである中国と欧州の光通信市場に対し、同社の技術を広める重要な機会と言えるでしょう。
世界三大展示会への挑戦
光通信業界において、CIOE(中国国際オプトエレクトロニクス展示会)やECOC(欧州光通信会議)は、業界の最先端技術が集結する舞台です。特にCIOEは2025年9月に中国・深圳で、ECOCは同じ年の9月29日から10月1日にかけてデンマーク・コペンハーゲンで開催されます。
白山は、これらの大規模展示会への初出展を通して、今後の国際的な市場開拓を加速させることを狙っています。これまでも、米国でのOFC2025に出展し、多くの好評を得たことで、さらなる挑戦をすることに決めたのです。
出展の具体的な目的
今回の出展は、単なる製品の紹介だけではありません。白山にとって重要なのは、実際の商談や顧客とのネットワーキングを通じて、グローバル戦略を強化し、リアルな市場理解を深めることです。また、競争が激しい環境の中で、白山の技術的な強みを直接訴求する貴重な機会と捉えています。
中国市場でのチャンス
CIOEは、世界最大級の展示会とあって、光関連企業が3,800社以上集まります。白山は最小のブースサイズながらも、顧客との対話を重視し、現地のニーズに即した製品展開を試みます。競争が激しい中国市場において、白山の独自の技術を効果的にアピールできる絶好のチャンスです。
欧州市場への進出
一方、ECOCにおいては、欧州市場における多心光コネクタメーカーの認知度がまだ低いため、白山はブランド力と技術力の浸透を目指します。ECOCでは、少ない競合の中で白山の技術を広く認知される良い機会と言えます。日本と欧州の垣根を越えて、顧客との新しい接点を増やし、実地調査を進める計画です。
展示される注目技術
白山のブースでは、次世代の光コネクタ技術が数多く展示される予定です。特に、光通信インフラの進化を支えるMTフェルールや光電融合技術に関心が寄せられています。これらは、現代の光通信ネットワークにおける最前線の技術を代表するものです。具体的には、細径MTフェルールやMTCOMPACT®シリーズなどが披露される見込みです。
MTフェルールの革新
細径MTフェルールは、細径クラッドφ80の対応が可能で、高密度化が求められています。また、狭ピッチMTフェルール(MTDS®)は、ファイバのピッチを高めつつも、極限までの小型化を図る新技術となります。これにより、光通信ネットワークのさらなる効率化が実現されるでしょう。
光電融合技術への貢献
NTTが提唱するIOWN構想に基づき、白山は光と電気の融合が進む点にも注力しています。耐リフローMTフェルールやカスタマイズ可能な多心フェルールなどを通して、新たな市場ニーズに応えるソリューションを提供します。
お問い合わせと取材のご案内
出展にあたって、商談予約や取材の依頼も受け付けています。詳細については、白山の広報担当まで直接お問い合わせください。展示会場での商談も可能です。企業としての成長を続ける白山の姿を、ぜひ現地で体感してください。
株式会社白山は、今後も光通信技術の革新を進めていくことでしょう。本社は石川県金沢市に位置し、これからもその存在感を高めていくことが期待されます。