子ども哲学をテーマにした新刊
2025年9月5日、主婦と生活社から新しい児童書『友だちってなんだろう?たくさんいたら幸せなの?』の発売が発表されました。この書籍は、子どもたちが思考を深め、自分の居場所を見つけるきっかけになることを目的としています。
現代に必要な「考える力」
現代においては、良い教育を受けて大きな会社に就職しても安心とは言えない状況です。AIや技術の急速な進化により、私たちが生きる社会は変化に富んでおり、正解のない多くの課題に直面します。そうした中で必要不可欠なのが考える力です。この書籍では、日常の身近な疑問を通じて、考える力を身につける方法を提供します。
登場キャラクターと共に思考の旅へ
本書では、結ちゃん、悠くん、杏ちゃんの3人の子どもたちが、哲学講師であるミキティ先生と共に様々な疑問に挑みます。「勉強って何の役に立つの?」や「お金がないと本当に幸せになれないのか?」など、普段の生活の中で持つ疑問を掘り下げ、真剣に考えるプロセスを描いています。
身近な疑問を考えるための実践的なヒント
それぞれの章では小さな疑問から、大きな生きる目的までさまざまなテーマについての考察が展開されます。例えば、「生きる」とは何か、「自分らしさ」をどう捉えるのか、また「友だち関係」についても考えていきます。さらに、考え方のヒントとして、言葉の意味を調べたり、異なる視点から考えたりする方法も紹介されています。
親子で楽しめる「哲学トーク」
本書は、保護者向けにも工夫が施されています。夕飯の時間やお布団の中で、お子様と共に考えるための「哲学トーク」のヒントも提供されており、親子でのコミュニケーションを深めるきっかけとなります。忙しい育児の中で、日常生活の中でも考える力を育てるための実践的な方法が記されています。
著者プロフィール
本書の監修を務めるのは、哲学講師の平山美希氏。千葉大学で教育を学び、フランスのソルボンヌ大学で哲学を修了。日本の若者向けに哲学教育を行う活動を続ける彼女は、3人の男の子の母でもあり、子どもたちの哲学的な疑問にも真摯に向き合ってきました。彼女の実体験を基にしたこの書籍は、子どもたちにとって非常に身近な存在となるでしょう。
書誌情報
- - 書名: 友だちってなんだろう?たくさんいたら幸せなの?
- - 監修: 平山美希
- - 発売日: 2025年9月5日(金)
- - 定価: 1595円(税込)
- - ISBN: 978-4-391-16505-0
- - 発行所: 株式会社主婦と生活社
本書は、子どもたちが考える力を育み、より良く生きていくための助けとなる一冊です。ぜひ手に取って、思考の旅へと出かけてみてください。