東京都がスタートアップと連携し、カーボンクレジット創出を促進!自然資源活用でCO2吸収・除去へ
東京都は、地球温暖化対策の一環として、CO2排出削減に加え、大気中のCO2を吸収・除去する取り組みを強化しています。この取り組みの一環として、スタートアップ企業と連携し、都内の自然資源を活用したカーボンクレジット創出を促進する「吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業」を新たに開始しました。
本事業は、農林水産分野におけるCO2吸収・除去に関する優れたアイデアや技術を持つスタートアップを公募・選定し、都内でのカーボンクレジット創出に向けた実証事業を支援します。具体的には、最大4,000万円の経費負担と事業プロモーターによる伴走支援を提供し、実証事業の成功をサポートします。
募集対象となるスタートアップは、原則として都内に主たる事業所を有する企業です。都外に主たる事業所を置く企業でも、本事業を通して都内におけるカーボンクレジット創出・取引の活性化に貢献できるアイデアや技術を持つ場合は応募可能です。創業後(第二創業を含む)10年未満のスタートアップが対象となります。
募集テーマは、農業、林業、水産業のいずれかの分野において、都内の自然資源を活用した吸収・除去系カーボンクレジットの創出に資する実証事業です。具体的な例としては、森林の保全・再生によるCO2吸収、藻類によるCO2吸収、水田におけるメタン排出抑制などが挙げられます。
応募方法は、事業ホームページに掲載されている申請書に必要事項を記入し、企画提案書を添付の上、Eメールで提出します。募集期間は、令和6年6月10日から7月5日正午までです。
本事業は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業であり、東京都が掲げる「ゼロエミッション東京」の実現に向けた重要な取り組みです。
東京都の「吸収・除去系カーボンクレジット創出促進事業」は、スタートアップ企業の革新的な技術やアイデアを活かし、都内の自然資源を活用したカーボンクレジット創出を促進することで、気候変動対策に大きく貢献すると期待されています。
本事業を通じて、都内におけるカーボンクレジット市場の活性化が期待され、企業や個人が積極的にカーボンクレジットを購入することで、地球温暖化対策への関心がさらに高まる可能性があります。また、スタートアップ企業にとっても、実証事業を通して技術開発を加速させ、事業化に繋がる機会となります。
今後、東京都は、本事業の成功事例を積み重ね、さらに多くのスタートアップ企業を巻き込み、カーボンクレジット創出を促進することで、脱炭素社会の実現に向けて積極的に取り組んでいく予定です。