光を透過する金属調印刷技術「メタルフェイス」の新たな展開
株式会社技光堂と株式会社kenmaが共同開発した印刷技術「メタルフェイス」が、高機能プラスチック展にて新製品を発表することが決まりました。この技術は、透明な樹脂表面に立体感を持つ金属印刷を施し、光を透過する機能を備えています。この機能により、金属のように見えつつも軽量で、次世代のITプロダクトに適した素材として注目を集めてきました。
メタルフェイスの成り立ち
プロダクトの表面に立体的な印刷を施す「メタルフェイス」は、2019年2月に始動しました。光を透過する印刷技術が注目され、多くの企業からのオファーが寄せられ、技術の進歩が図られています。その中で、二つの新製品プロトタイプが完成したことを報告します。
新製品プロトタイプについて
高機能プラスチック展では、DNライティング株式会社と株式会社丸三タカギとの共同開発製品が発表予定です。DNライティングが展開する照明器具PFHSは、空間に統一感を持たせるため「継ぎ目の無い光」を実現し、消灯時には金属そのものの質感が表現されています。一方、丸三タカギが開発する「見せない表札」は、ライトを点灯させた際にのみ文字が浮かび上がる技術が取り入れられています。
メタルフェイスの特長
メタルフェイスの特筆すべき点は、その表現力です。透明樹脂素材に高精細な金属調印刷を施すことで、金属のように見えるだけでなく、光を透過させる仕組みがあります。また、従来の金属加工と異なり、コストダウンと軽量化が可能で、環境にも配慮されています。これにより、さまざまなデザインニーズに柔軟に対応できることが大きな利点です。
次世代デザインへのアプローチ
今後、IoTや5Gの普及に伴い、樹脂や硝子といった素材が主流となると予測されます。この流れの中で、メタルフェイスはシームレスなデザインのインターフェイスとしての役割を果たすことが期待されています。具体的には、スマートハウスや商業施設のデザインにおいて、継ぎ目のない美しさを追求するための重要な技術となるでしょう。
企業概要
- - 株式会社技光堂:1964年創立。特殊印刷技術に強みを持ち、高度なデジタル印刷技術を活用し新しい商品を開発。
- - 株式会社kenma:2013年設立。ビジネスデザインを通じて、高機能な商品やサービス創出に貢献。
メタルフェイスによる新しいデザインの可能性は、今後の市場においても大きな影響を与えることでしょう。高機能プラスチック展での発表をぜひ楽しみにしていてください。