日立製作所、エレベーター用永久磁石モーターのリサイクル網を構築
株式会社日立製作所(以下、日立)は、サステナビリティに配慮した新たな取り組みとして、エレベーター用の永久磁石モーター巻上機のリサイクル網を設立し、12月からその運用を開始しました。このプロジェクトは、日立の経営計画「Inspire 2027」のもとで策定されたサステナビリティ戦略「PLEDGES」に基づいています。
リサイクルの目的と重要性
日立は、エネルギー効率の良いエレベーターを提供してきましたが、その中に用いられる永久磁石モーターにはレアアースが含まれており、リサイクルを通じてその循環利用を促進することが重要だと考えています。回収されたモーターは環境負荷の削減に寄与し、持続可能な社会の実現に貢献します。
このプロジェクトにより、永久磁石モーターの回収量は今後、年間650トンへと増加する見込みです。これは日立製のエレベーターの新たなリニューアル工事に伴い、回収されるモーターが増えるためです。日立は、サステナビリティをベースにした経済的な成長を目指し、地球環境の維持とお客様への価値提供を目指します。
新たなリサイクルの取り組み
具体的には、日立ビルシステムがリニューアル工事において回収した巻上機から永久磁石モーターを取り外し、日立と日和サービスが協力して分解作業を行います。これにより、各種材料を再資源化し、環境負荷を軽減します。例えば、使用するモーターから取り出された銅線や鉄部材は、それぞれ再利用される予定です。
技術的なアプローチと効率化
日立では、リサイクル技術においても多くの経験と知見を活かし、高度な分解技術を採用しています。特に、永久磁石モーターには取り外しに注意が必要な部品が多く含まれているため、熟練した技術者が中心となり、効率的かつ短時間での作業を目指します。また、輸送においては、戻り便を活用し、環境への配慮も行っています。
今後の展望
今後、日立はエレベーター用以外の産業用モーターのリサイクルにも挑戦し、より多様なリサイクルを進める計画です。これにより資源の循環利用を拡大し、廃棄物の削減にも寄与します。日立グループが連携して取り組むこのリサイクル網は、環境負荷の低減や持続可能な未来の実現に寄与する重要なプロジェクトと位置づけられています。
日立製作所は、ITやOT技術を駆使した社会イノベーション事業を展開しながら、環境・幸福・経済成長の調和を目指していきます。今回の取り組みは、これらの理念を具体的に体現するものと言えるでしょう。詳細な取り組みについては、日立の公式ウェブサイトで確認できます。