Morusとカイコの未来
2022-01-05 08:00:03

昆虫の力で地球の課題を解決するMorusの挑戦と資金調達の意義

Morusの新たな一歩



2023年、日本のバイオ原料供給事業を展開するMorus株式会社が、ベンチャーキャピタル2社からシード資金を調達しました。この資金調達は、同社が目指す「タンパク質危機」解決のための研究開発を加速させる重要なステップとなります。

Morusとは



Morusは、日本国内でのカイコを利用したバイオ原料の供給と研究開発を行うベンチャー企業です。カイコは豊富な栄養成分を持ち、他の昆虫にはない特性が魅力です。特に、カイコのタンパク質含有量は非常に高く、今後の研究によって新たな有用成分の発見が期待されています。さらに、カイコは数百年の間に家畜化されており、量産に適した特性も持つため、世界的な食料問題の解決に寄与できる可能性があります。

資金調達の背景と目的



日本の絹と養蚕業は、かつては経済の基幹産業でしたが、業界の高齢化や人手不足が問題となっています。Morusは、信州大学との提携を通じてバイオ原料の商品開発やカイコの大量生産に向けた研究を進めています。最近の資金調達は、このプロジェクトの更なる実現を目指すものです。具体的には、プロダクト開発やチーム体制の強化、研究を加速させ、世界のタンパク質供給に貢献することを目指しています。

カイコ原料の可能性



Morusが目指すのは、食料品、医薬品、飼料など、幅広い分野で活用できる新しいバイオ原料の提供です。カイコを用いたこれらの製品は、日本発の革新的な取り組みとして、今後のビジネスに大きな影響を与える可能性があります。

CEO・佐藤亮のビジョン



Morusの設立者でありCEOの佐藤亮氏は、地球温暖化や食糧不足といった世界的課題に向き合うべくカイコを利用した解決策を提案しています。彼は、日本の優れた研究者たちとともに、カイコの研究を進め、長野県を拠点に世界の原料の常識を変えていくという強い信念を持っています。資金調達の成果を活かし、研究の事業化に力を入れ、Morusをバイオスタートアップの一つとして成長させることに全力を注いでいく方針です。

投資家の期待



投資家からもMorusのビジョンに対して高い期待が寄せられています。ANRIの鮫島昌弘氏は、Morusがカイコを用いて食糧問題に挑む姿勢に感銘を受け、サムライインキュベートの齋藤武仁氏もカイコの潜在能力を信じて支援を表明しています。両者ともMorusの成長と日本の養蚕業の再興に期待を寄せています。

まとめ



Morusの発展は、日本の伝統的産業を新しい形で進化させ、地球規模の課題解決に寄与する可能性に満ち遍あります。カイコを活用した新たなバイオ原料の展開には、多くの希望が託されており、今後の成長がますます楽しみです。

詳細は公式サイトをご覧ください。
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会社情報

会社名
Morus株式会社
住所
東京都品川区東五反田2-5-2 THE CASK GOTANDA 907号室
電話番号

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