名古屋市港区で進化する物流環境
名古屋市港区は、物流の中心地としての地位を高めています。特に、冷凍自動倉庫の需要が高まる中で、ダイビル株式会社がこの地域で新たな物流施設を開発することが発表されました。今回はそのプロジェクトに関する詳細をご紹介します。
プロジェクトの概要
ダイビル株式会社は、霞ヶ関キャピタル株式会社がプロジェクトマネジメントを担当する特定目的会社に資金を提供する契約を締結しました。新しい冷凍自動倉庫は、名古屋市港区の野跡三丁目に位置し、アクセスが非常に便利です。具体的には、伊勢湾岸自動車道「名港中央 IC」から約3.3km、名四国道「築地口 IC」からは約4.7kmという距離にあり、名古屋エリアへの配送拠点として最適です。
さらに、名古屋高速臨海鉄道の「野跡駅」に近接しているため、雇用の確保にも強みがあります。これは、冷凍倉庫が必要とする人材のスムーズな確保につながります。
最新技術による効率化
本プロジェクトでは、2030年のフロン規制が予想される中、冷凍食品の需要の増加にも対応するため、最新の自動化設備が導入される予定です。これにより、作業の効率化と空間の有効活用、さらには省力化が期待されます。また、冷却設備には自然冷媒を使用し、環境への配慮も十分に行われています。
このように、環境と効率性を両立させた新しい倉庫は、今後の冷凍物流業界にとって重要な役割を果たすと予測されています。
経営戦略との関連性
ダイビルグループの中長期経営計画「BUILD NEXT.」の一環として、このプロジェクトに参画することが決まりました。この計画の中で、アセットタイプを拡充することが重点戦略の一つと位置付けられています。特に冷凍チェーンの物流不動産に投資し、商船三井グループとのシナジーを生かして、海運を中心に物流業務を強化していくことが狙いです。
プロジェクトの詳細
- - 物件名(仮称): LOGI FLAG TECH 名古屋Ⅰ
- - 所在地: 愛知県名古屋市港区野跡三丁目 1 番 3
- - 敷地面積: 7,083 ㎡(約2,143坪)
- - 延床面積: 21,620 ㎡(約6,540坪)
- - 着工予定: 2024年冬
- - 竣工予定: 2026年春
この新しい冷凍自動倉庫は、名古屋市港区における物流の効率化、さらには持続可能な社会への貢献を目指しています。ダイビル株式会社は、今後も優れた物件の取得に向けて積極的に活動し、このプロジェクトの成功に向けて全力を挙げていくつもりです。物流業務の新たな時代が、この冷凍自動倉庫から始まることを期待しています。