Rist社員がKaggleコンペで金メダルを獲得
株式会社Ristが誇るKaggle Masterの二階堂光希氏が、世界最大級のデータ分析プラットフォームKaggleで開催された「Child Mind Institute — Problematic Internet Use」コンペティションにおいて、個人で金メダルを獲得しました。この結果により、二階堂はKaggleの最高位であるGrandmasterに昇格しました。
コンペティションの詳細
このコンペティションは、2024年9月から12月にかけて開催され、参加者は計4,572人でした。二階堂は、3,628チーム中7位という優れた成績を収め、問題的なインターネット使用の重症度を予測する新しいアプローチで挑みました。今回のテーマでは、加速度計のデータ、アンケート、身体測定結果などを駆使し、Severity Impairment Index(sii)を算出することが求められました。
二階堂の挑戦と工夫
二階堂氏は、このコンペティションに挑むにあたり、特に限られた学習データとの闘いが重要であることを認識していました。そのため、Publicテストデータへのオーバーフィッティングという課題に直面しました。解決策として、ロバストな学習と評価システムの構築に時間を費やし、安定したスコアを得るためにはクロスバリデーション戦略を活用しました。さらに、多様なシードを使用した評価方法を独自に考案し、データの多様性を取り入れました。実際に収集されたデータには多くの欠損が存在し、それへの対処も大きなチャレンジでした。欠損値補完や疑似ラベルの導入を通じて、二階堂は独創的なデータ処理手法を開発しました。
「今回のコンペティションは、実務においても多くの機会に直結するスキルを磨く場となりました」と二階堂氏は振り返ります。「特に不完全なデータに対処する技術や安定したモデル評価方法の構築は、今後の業務に大いに役立つでしょう。」
企業のサポートとチームの力
二階堂がKaggle Grandmasterに昇格したことを受け、彼は「この成果は、会社からの多大なサポートによって実現した」と感謝の意を示しています。Rist Kaggle Teamでのワークショップや日常業務を通じて、技術的な知見を深められたことは、大きな成果につながったと言います。これまでの経験が、今後のさらなる成長にも役立つと確信しています。
Kaggleとは
Kaggleは、2,100万人以上の登録者を抱えるデータ分析プラットフォームであり、企業から出題された課題に対する分析モデルを競う場です。プレイヤーは成績に応じてKaggle Grandmasterなどにランク分けされ、Grandmasterは特に優れたデータサイエンティストを示す称号として知られています。
Ristの未来
Ristは、データ分析事業と画像AI事業に注力し続け、AI技術を通じてクライアントの課題解決に貢献しています。今回の成果は、今後のプロダクト開発やソリューション提供にも良い影響を与えることでしょう。Ristはデータ分析・AI技術の最前線で、さらなる挑戦を続けていきます。
この記事を通じて、Rist社員二階堂の偉業を称えつつ、データサイエンスの世界での新たな可能性を感じていただければ幸いです。