EC決済の現状:クレジットカード決済は依然主流、PayPayが躍進!
SBペイメントサービス株式会社が実施したECサイトにおける決済手段の利用実態調査結果が公開されました。5回目となる今回の調査では、2018年から2024年にかけての変化が明らかになりました。
調査によると、ECサイトでの買い物時に最もよく利用される決済手段は、男女ともに「クレジットカード決済」が1位、「PayPay(オンライン決済)」が2位という結果になりました。特に10代では「PayPay(オンライン決済)」が人気で、男女ともに年代が上がるにつれて「クレジットカード決済」の利用率が高くなる傾向が見られました。
興味深いのは、2018年から2024年にかけて「クレジットカード決済」の利用率が物品購入では19.3%、デジタルコンテンツ購入では26.2%減少していることです。一方で、「PayPay(オンライン決済)」、「楽天ペイ(オンライン決済)」、「au Pay(ネット支払い)」、「ポイント決済」、「Amazon Pay」などの利用率が上昇しています。
決済手段がないと購入を諦めるユーザーも増加
調査では、ECサイトで希望する決済手段がない場合、55%以上のユーザーが購入を諦めてしまうという結果も出ています。これは、ユーザーにとって決済手段が購買行動に大きな影響を与えることを示しています。
ユーザーは金銭的なメリットを求める
ユーザーがキャッシュレス決済に求めるものは、支払い完了までの時間やスピードよりも、ポイント還元率や手数料無料といった金銭的なメリットが高いことが分かりました。今後、より高いポイント還元率や手数料無料のサービスを提供するキャッシュレス決済が選ばれる可能性が高いと言えます。
ECサイト運営者は決済手段の充実を!
今回の調査結果から、ECサイト運営者は、ユーザーのニーズに応じた多様な決済手段を提供することが重要であるということが分かります。特に、近年利用者が増加している後発のキャッシュレス決済サービスを取り入れることで、購買率向上に繋がる可能性があります。
調査の概要
調査名: ECサイトで物品・デジタルコンテンツを購入する際の決済手段に関する調査
調査方法: インターネットリサーチ
調査地域: 全国
調査期間: 2024年5月20日~6月6日
調査対象: 1年以内に物販サイトで何らかの商品を購入した10~80代の男女2,866人
1年以内にデジタルコンテンツを購入した10~80代の男女2,350人
調査元: SBペイメントサービス株式会社