サステイナビリティサミット
2023-10-11 17:10:17

第1回北陸福井サステイナビリティサミット開催の意義と今後の展望

第1回北陸福井サステイナビリティサミットの開催



2023年8月29日、福井県庁において第1回北陸福井サステイナビリティサミットが行われました。このサミットは、地域観光と経済の持続的な発展を目指し、約100名の関係者が参加。福井県知事の杉本達治氏による開会挨拶で始まり、地域活性化が今後の重要な課題であることが強調されました。来年春の北陸新幹線の開通に伴い、観光業の強化が期待され、サミットがその第一歩となることが期待されています。

挨拶と地域経済の重要性



挨拶の中で特に注目されたのは、フクビ化学工業株式会社の八木誠一郎代表取締役社長の言葉です。新幹線の開業を機に、福井県の地域経済を活性化するために「グランドデザイン」の策定が行われ、その取り組みが進行中であることが伝えられました。このデザインに基づき、まちなか再生ファンドが24億円規模で実行されており、来るべき未来に向けた具体的な施策が進められています。

持続可能な地域作りのアイディア



地域経済の活性化には利益が不可欠で、特に地域と他企業のつながりを強化することが重要です。ALL CONNECTの岩井宏太社長は、地域活性化の「プラットフォーム」が必要であり、さまざまな議論と協力を通じて地域経済を支える必要性を訴えました。

基調講演を行った阪田徹氏は、日本の地方経済が抱える「中心市街地の空洞化」や、外国人観光客をターゲットにした国際観光産業の推進について触れました。特に、日本の観光産業はアジアからの観光客に集中しており、欧米からの富裕層を引き込むことが今後の課題であると指摘。また観光が地域経済に与える影響についても深い分析がなされました。

シンポジウムの内容



シンポジウム1部では、福井県の観光産業を中心に現状の取組や課題について議論が行われました。福井駅前の商業エリアにおける空洞化問題や、観光サービスの質を向上させるための人材育成の必要性が述べられました。ここでは、地域の観光資源を最大限に活かすためには、郊外と中心市街地を効果的に結ぶことが重要であるとの意見や、教養と知識を重視した観光の在り方が強調されました。

シンポジウム2部では、福井の伝統産業を維持しながら高付加価値を目指す取り組みが話し合われました。地元の酒蔵や料理店が参加し、伝統的な価値を如何に現代的に提供していくか、体験型の観光プランが重要であるとの意見が多く出ました。

今後の展望



第1回北陸福井サステイナビリティサミットは、地域観光や経済活性化を促進するための重要なステップとなるかもしれません。今回のサミットが示したように、福井県は新幹線開通を機に、さらなる持続可能な発展を目指す必要があります。次回の第2回北陸福井サステイナブルサミットは2024年1月29日に開催予定で、今後の展開が期待されます。地域資源を生かした国際的な観光戦略により、福井県が観光大国への道を歩むことができるか、注目が集まります。

会社情報

会社名
一般社団法人地域サステイナビリティ総合研究所
住所
福井県福井市栂野町第15号1番地2
電話番号
080-7262-3792

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