新型ストック・オプション登場
2020-10-02 15:30:01
コタエル信託株式会社が新しい信託型ストック・オプションを提供へ
コタエル信託株式会社について
新たに信託型ストック・オプションのサービスを提供するコタエル信託株式会社。彼らは、信託型ストック・オプションのリーディングカンパニーとして、時価発行新株予約権信託®という独自のシステムを展開しています。これは、松田良成弁護士により2014年に考案されたもので、予めオプションプールを設定できる冷凍型ストック・オプションの利点を活かし、企業が安定した成長を図るための新しい基盤を提供します。
時価発行新株予約権信託®の特徴
時価発行新株予約権信託®は、その名の通り、時価で発行される新株予約権を信託するもので、受益者不特定型信託と受益者特定型信託の2つのタイプがあります。受益者不特定型信託では、資金を提供したオーナー経営者や株主が委託者となり、当社が新株予約権を取得。その権利を役職員等に配布します。これにより、役職員は新株予約権を権利行使し株式を取得することでキャピタルゲインを享受できるのです。
キャピタルゲインとそのメリット
特筆すべきは、時価発行新株予約権信託®では権利行使価額が導入時の株価で固定されるため、交付時期を問わず同じ条件で役職員に新株予約権を交付できます。これに対して、従来のストック・オプションでは、発行の度に権利行使価額が株価に連動し、株価が上昇すると後の新株予約権のキャピタルゲインが減少する問題がありました。
受益者の決定方法
受益者の指定には、オプションプールから定期的に取り崩して交付する「取崩し交付タイプ」と、あらかじめ設定した時期に一括で新株予約権を配る「一括交付タイプ」があります。特に取崩し交付タイプは、状況に応じてスムーズに新株予約権を配分できるため、利便性が高いと言えます。
残存条項付新株予約権™の導入
また、受益者を特定した信託を通じて、役職員の退職時にも新株予約権が失効せず、オプションプールに戻せる「サバイバル・オプション™」も開発されています。これにより、従来の新株予約権発行の課題であった、役職員が退職した場合の権利の引継ぎがスムーズに行えるようになりました。
信託会社設立の背景
コタエル信託が信託業務を行う背景として、民事信託と商事信託の違いに起因する複雑な事情があります。民事信託の方法では、新株予約権信託の案件数が増えたことで、顧問税理士とのトラブルも生じていました。それらを考慮し、当社は商事信託として公式に規制を遵守し、信託の運営を行うことが必要だと考えたのです。数年にわたる準備期間を経て、コタエル信託の設立に至りました。
結語
創業者の松田良成は、今後も時価発行新株予約権信託®の進化を続け、顧客の挑戦を支えていくと宣言しています。「助けるをつくる。」という理念のもと、コタエル信託はより良い社会実現を目指し、常に新しいソリューションの追求を行ってまいります。
会社情報
- 会社名
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コタエル信託株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内二丁目4番1号丸の内ビルディング
- 電話番号
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