冨士ダイス、新合金「サステロイ STN30」を発表
冨士ダイス株式会社は、革新的な新合金「サステロイ STN30」を開発し、2025年10月29日から31日まで開催される「第8回名古屋オートモーティブワールド」に初出展します。オートモーティブワールドは、自動車技術の最前線を紹介する重要な展示会で、同社の出展が注目されています。
新合金「サステロイ STN30」の特性
この新合金の最大の特徴は、鋼と同程度の比重でありながら、超硬合金に匹敵する高い耐摩耗性を有している点です。さらに、レアメタルの使用を大幅に減らすことができたため、環境への配慮がされています。具体的には、以下の特性があります。
1.
軽量: 超硬合金の約3/5の比重で、軽量化が実現。
2.
高耐摩耗性: 超硬合金と同等、またはそれ以上の耐摩耗性能を持つ。
3.
省資源: 地政学的リスクが懸念されるタングステンを減らし、コバルトの使用量も90%削減。
4.
高耐食性: 一般的な超硬合金に比べ、腐食に対する耐性が向上。
5.
優れた加工性: 短時間での精密加工が可能。
6.
磁性を有する: 磁力選別に対応。
具体的な用途
新合金「サステロイ STN30」は、特に耐摩耗性が求められる分野での利用が期待されています。具体的には、重量がネックとなる回転工具や混錬工具などが挙げられます。この特性が活かされることで、より効率的な製造プロセスが実現できると期待されます。
既存製品と比較
冨士ダイスは2023年3月に「サステロイ ST60」を発表しましたが、今回の「サステロイ STN30」は材料設計の見直しによって、さらに耐摩耗性が向上しています。これにより、産業界のニーズに応える製品群が充実しました。
出展概要
展覧会の名称は「第8回名古屋オートモーティブワールド」、会期は2025年10月29日(水)から31日(金)まで、会場はポートメッセ名古屋です。冨士ダイスのブースは「N13-27」で、入場は無料ですが、事前の来場登録が必要です。最新の展示内容については公式サイトをご覧ください。
その他の展示品
新合金に加え、冨士ダイスでは以下の製品も展示予定です。
- - フジロイ VG48: 打ち抜き時の高負荷に対応するモーターコア金型用超硬合金。
- - フジロイ VG51: 耐摩耗性、靭性、耐食性に優れた製品。
- - 電池関連金型・工具: 電池の製造に関わる各種金型と工具。
会社概要
冨士ダイス株式会社は、76年の歴史を持つ超硬合金製工具・金型のメーカーです。素材開発と精密加工技術に強みを持ち、国内外に生産拠点を展開しています。顧客ニーズに応じた製品の一貫生産体制を備えており、詳細な情報は公式サイトで確認できます。
公式サイトを訪れて、製品情報や資料ダウンロードが可能です。新合金「サステロイ STN30」の未来を感じる展示に、ぜひご期待ください。