風邪予防とのどケアに関する重要な調査結果
最近、一般社団法人ウェルネス総合研究所が20~60代の男女500人を対象に「風邪予防とのどケアに関する意識調査」を実施しました。この調査からは、風邪に対する意識や対策が思ったよりも低いことが明らかになりました。
風邪を引くことへの過信
調査結果によると、約8割の人が「自分は風邪を引きやすくない」と思っている一方で、実際に約4割の人がこの1年以内に風邪を引いた経験があると答えています。これは、自分自身の健康状態を過信することが風邪予防に悪影響を与えている可能性を示唆しています。
内尾紀彦先生は、「風邪は万病のもと」と警告し、油断せずに予防策を講じる重要性を強調しています。特に、高齢者や体力が低下している人はこの点に注意が必要です。
のどの乾燥への理解不足
さらに驚くべきことに、約7割の人が「のどの乾燥が風邪の要因になる」とは認識していないことがわかりました。風邪予防策として重視されるべき「のどの保湿」に対する意識は、全体の約1割しかありませんでした。この結果は、風邪に対する基本的な理解が不足していることを示しています。
內尾先生は、風邪は主に3つの観点から予防すべきだと説明します。「ウイルスの侵入を防ぐこと」「ウイルスが入っても感染しないようにのどを潤すこと」「感染を防ぐために免疫を維持すること」の3つです。特に、のどの保湿が不足すると、ウイルスに対する防御機能が低下し、感染のリスクが増すと警告しています。
風邪予防のための行動
風邪予防のために実施している具体的な方法を尋ねたところ、「手洗い」「マスク」「うがい」が上位に挙がる一方で、「のどの乾燥を避ける」と答えた人はわずか23.2%にとどまりました。この数値は、多くの人が風邪予防策としての「のどケア」を軽視している現状を反映しています。
また、のどケアを始めるタイミングについては、約4割が「のどに違和感を覚えてから」と回答しており、常に気をつけている人はわずか13.8%でした。早めの対策が重要であるにもかかわらず、多くの人が症状が出てから行動を起こすという傾向にあります。
空気の乾燥に気をつけよう
特に「空気の乾燥が気になる時期」としては、11月からが多くの人に認識されており、この時期にこそ特にのどの保湿が重要と言えます。
おわりに
この調査結果から、風邪予防やのどケアに関する意識を高める必要性が浮き彫りになりました。風邪をひかないためには、普段からしっかりとした対策をとることが必要です。時期を問わず、乾燥を防ぐためのしっかりとしたのどの保湿を心掛けることで、風邪のリスクを減らすことができるでしょう。この冬も、元気に過ごすために是非意識してみてください。