エナリスが描くワイヤレス給電による新たな電力ビジネス
東京の千代田区に本社を構える株式会社エナリスは、EVワイヤレス給電協議会において新しいワーキンググループを設立しました。これにより、ワイヤレス給電の仕組みとエネルギー・リソース・アグリゲーションを組み合わせた革新的なビジネスモデルの開発が進められます。主に家庭用蓄電池や電気自動車(EV)を対象に、これまでの充電方式とは一線を画す新しいサービスの可能性が開かれています。
エネルギー・リソース・アグリゲーションとは?
エネルギー・リソース・アグリゲーションは、蓄電池やEVなどの分散型エネルギーリソースを統合し、電力の需要と供給のバランスを取る方法です。このプロセスにより、再生可能エネルギーの主力電源化が進められ、調整力や経済的メリットが確保されます。エナリスの取り組みは、既存の電力供給の枠を超え、新たな市場の創出を狙っています。
ワイヤレス給電の優位性
通常の充電 infrastructure では、充電ケーブルが必要ですが、ワイヤレス給電によって物理的な接続を必要とせずに電気を供給できます。この技術は、電子機器の可動性や利便性、安全性を向上させ、より多くの機器が自由に使える未来を想像させます。特に移動可能な蓄電池であるEVにおいては、ワイヤレス給電が普及することで、管理や運用の負担が大きく削減される可能性があります。
課題と解決策
しかしながら、この新たな技術には課題も存在します。現在、充電ケーブルが接続されていない状態では制御が困難であり、そのため応動率が50%から70%程度と低くなることが挙げられます。この課題に対する解決策の一つが「EVワイヤレス給電」の推進です。本WGでは、これらの問題を解決し、EVが持つ調整力を最大限に引き出すための方法を模索しています。
新たなビジネスモデルの探求
本年度のワーキンググループでは、需給調整市場への対応や調整力供出に関する運用方法、法規制の検討が進められています。さらに、来年度以降には、個人や企業、地域が連携し情報を共有することで生まれる新たなビジネスモデルの構築を目指していく方針です。
協力企業の強力なバックアップ
エナリスはこのWGに参加する多くの企業と共に、新たなサービスの研究に取り組むとともに、EVワイヤレス給電のインフラ整備や安定供給の実現を目指しています。
まとめ
エナリスが主導するワイヤレス給電に関する新たなサービスの検討は、持続可能で効率的なエネルギー利用の実現に貢献することでしょう。今後も、私たちの生活にどのような変化をもたらすかに注目です。まさに、電力ビジネスの未来がここにあるという期待に胸が膨らみます。