ウルシステムズがぴあのシステム開発を支援
ウルシステムズ株式会社は、ぴあ株式会社のシステム内製開発チームにおいて、自律型AIソフトウェアエンジニア「Devin」の活用を支援することを発表しました。
ぴあは日本最大手のチケットエージェンシーであり、2200万人以上の会員を持ち、約3万8000カ所の販売ネットワークを展開しています。1980年代にチケットのシステム販売を開始し、以来チケット販売のオンライン化やデジタルマーケティングの推進に注力してきました。
内製化に向けた取り組み
近年、ぴあはビジネスとデジタルの融合を目指し、システムの内製化を進めています。今年の春にはIT共創開発部を設立し、自社エンジニアによる事業ニーズに応じたシステム開発体制を整えました。この取り組みを支援する形でウルシステムズが提案したのが、米Cognition AI社が提供する「Devin」です。
Devinは設計から開発、テスト、デプロイまでを一貫して行えるAIツールであり、少人数のチームでも高品質なシステムを迅速に提供することを目指しています。導入により、開発業務の効率化が期待されています。
具体的な活用方法
ぴあのIT共創開発部は、2025年3月からDevinの利用を開始しました。初めに品質管理の領域に特化して導入し、具体的な活用テーマとして以下の項目が挙げられています。
- - 単体テストコードの生成およびUI修正後のブラウザテスト
- - 既存サービスのリバースエンジニアリングによる仕様明確化
- - 各種ドキュメントの定期的なメンテナンス
- - Devin Wikiを活用したソースコード資産の把握
- - 既存機能に類似した新機能のソースコード作成
これらの取り組みにより、内製開発チームの生産性が向上することが期待されています。
運用の進展と今後の展望
IT共創開発部を統括する山田武史氏は、生成AIの活用が今後のシステム開発のスタンダードになると考えており、内製開発によるビジネスアジリティの向上が重要であると述べています。利用開始から2カ月が経過し、既に生産性向上を実感しているとのことです。現在は実験段階にありますが、今後は内製開発全般にDevinを組み入れ、指示の精度を高めることでさらなる生産性向上を図る意向が示されています。
ウルシステムズは、Cognition AI社のパートナーとして今後もぴあのDevin活用を支援し続ける姿勢を強調しています。AIを活用した開発は、システムの効率化やクオリティ向上に寄与する重要な要素となるでしょう。
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