キリンと食べチョク、食品ロス削減を目指した共同プロジェクト

キリンと食べチョクが取り組む食品ロス削減プロジェクト

日本最大の産直通販サイト「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデンは、キリンビール株式会社と共同で「モッタイナイ！を、おいしい！に。プロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは、食品ロスの削減と果実農家への支援を目的とし、草の根的な取り組みを推進します。

食品ロスの実態

現在、日本では約472万トンの食品ロスが発生しています。この数値は年々問題視されており、特に食べられるものが廃棄されることに対する対策が急務とされています。規格外の農産物や未利用の水産物は、しばしば市場に出回ることがなく、消費者の手に渡ることもありません。

プロジェクトの背景と目的

「モッタイナイ！を、おいしい！に。プロジェクト」は、2024年5月に始まります。キリンは、規格外の果実を使用して新しい商品を開発することで、”おいしさ”と”社会貢献”を両立させることを目指しています。このプロジェクトの特徴は、企業の枠を超えた連携にあります。食べチョクの、生産者ネットワークや商品開発の力を生かし、持続可能なサポートを実施します。

具体的な取り組み

プロジェクトの第1弾として、2025年には「モッタイナイ果実」を利用したコラボ商品を発売予定です。また、年間250トンの「モッタイナイ果実」を削減することを目標に掲げています。これにより、果実農家100軒以上が参加し、1,200万人以上のお客様がこの取り組みに参加することを目指しています。

食品ロス削減の重要性

生産者の経済的持続性を考慮し、消費者にとって魅力的な商品として価値を提供することが必要です。見た目だけで廃棄される農産物には、本来の美味しさや生産者の情熱が詰まっています。これを適正価格で評価し、消費者に届けることこそが目指すべき社会です。

期待される反響

共同プロジェクトの取り組みにより、食品ロスに対する意識の向上が期待されます。既存の流通システムにおいて、形が整った作物だけではなく、魅力的な規格外品の価値が認識されることで、より多くの企業や自治体がこの動きに賛同することが望まれます。また、消費者にもこのプロジェクトに参加してもらい、リーダーシップを発揮してもらいたいと考えています。

今後の展開

2025年4月24日、JR新宿駅で開催される「モッタイナイ！を、おいしい！に。マルシェ」では、規格外品の販売や試食が行われます。これを皮切りに、特設サイトやオンラインコミュニティも設立され、様々な情報発信が行われる予定です。食べチョクの特設ページでは規格外品の魅力や生産者のストーリーを届けることで、消費者と生産者の架け橋を築いていくことが目指されています。