アンドパッドとリコーの新たな協業で建設業界が変わる
株式会社アンドパッドと株式会社リコーは、建設業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させるための新たな協業を発表しました。この取り組みでは、アンドパッドが提供するクラウド型の建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」と、リコーの360度カメラ「RICOH THETA」およびその関連サービスを連携させ、業界の生産性向上と課題解決を図るものです。
背景にある課題と解決策
建設現場では、日々大量の施工記録や検査記録が求められており、特に近年は360度カメラの導入が進んでいます。このカメラは、ひとたび撮影すれば広範囲をカバーできるため、現場の情報整理に非常に役立っています。しかし、これまでの手法では、撮影したデータの整理や活用に手間がかかり、業務効率が課題とされてきました。
アンドパッドは、これを解決するために「ANDPAD 遠隔臨場プラットフォーム」を展開しており、そこで得られる360度の画像を一元管理できるようにします。これにより、撮影された画像は自動的にプロジェクト情報と紐付けられ、撮影後の情報整理が大幅に簡素化されます。
具体的な取り組み内容
協業による具体的な取り組みとして、以下のような点が挙げられます。
1.
双方向の機能連携:ANDPADとRICOH THETAの親和性を高め、360度画像を取り入れた情報の処理を円滑に行えるシステムを構築します。これにより、リモートでの現場確認やデータの有効活用が可能になるでしょう。
2.
遠隔管理の実現:RICOH THETAで撮影した360度画像をANDPAD上で確認できるため、現場の状況がより視覚的に把握しやすくなり、遠隔地からの施工指示の精度も向上します。
3.
戦略的販売連携:両社の強みを組み合わせ、ゼネコンや新築、リフォーム市場への新たなアプローチを強化し、既存顧客への深い価値提供を目指します。
このような取り組みを通じて、アンドパッドとリコーは建設業界の抱える人材不足や高度化、長時間労働といった問題に対して、しっかりとした解決策を提供していくことが目標です。
RICOH360プラットフォームとは
リコーの「RICOH360」は、360度の画像や映像を中心にした業界横断型のプラットフォーム事業です。このプラットフォームでは、デバイスやソフトウェア、クラウドサービスが連携し、撮影からデータ活用までのワークフロー全体を効率化することで、利用者の体験を向上させることを目指しています。
この協業によって、アンドパッドはリコーの技術と連携し、今後の建設業界におけるDXの推進、そして業務改善の成果をきっと実現できるでしょう。両社の将来的な成長が期待されます。