大屋駅前に新たなシェアスペース「エキラボ」がオープン
長野県上田市の大屋駅前に、地域の活性化を目的としたシェアスペース「エキラボ」が開設される。運営は株式会社ANDOが行い、築120年の古民家を改装した複合テナント「OYAEKIMADO(大屋駅窓)」の中に位置する。この新たな拠点は、地域資源を活かし、若者やまちづくりのプレイヤーが集まる場所となることを目指している。
「エキラボ」では、主体的に地域に貢献したいという若者の挑戦を支援する場を提供する。特に、地元の丸子修学館高校の生徒が参加し、高校生によるオリジナルメニュー開発プロジェクトがスタートする。彼らは地元産品使用の料理を手掛け、2025年10月25日に開催予定の「大屋角打ち」イベントでその成果を披露する。
地域の過去と未来をつなぐ
大屋駅は、元々生糸輸送の交通拠点として機能しており、地域に多様な人やモノが交流する場であった。その歴史的背景を持つ大屋駅周辺には、観光資源や公共交通機関へのアクセスが整っており、地域の発展に寄与する大きなポテンシャルが秘められている。「OYAEKIMADO(大屋駅窓)」の設立を機に、この場所をより活用するためのシェアスペースが必要だとの考えから「エキラボ」の設立に至った。
ウェイアップ!メニュー開発プロジェクト
現在、多くの高校が探求学習を導入し、地域との密接な関わりを持つことが求められている。「エキラボ」は、里の高校生たちが地域の食材を使ったメニューを考えるハブとしての役割を期待されている。丸子修学館高校の家庭科部の生徒たちは、地元で生産された農産物を用い、ケチャップやクッキーなどの新しいメニューを創造すべく動いている。これらのメニューは、地域の料理人である吉田ともを氏の監修のもとで開発され、完成品は「大屋角打ち」イベントで初めてお披露目される。
「大屋角打ち」イベント
「大屋角打ち」は、地元のワイナリーが中心となり、気軽に楽しめるワインイベントとして位置づけられている。2023年にスタートしたこのイベントは、地域の魅力を発信し、参加者同士の交流を促す重要な機会になっている。2025年10月25日には、今回のプロジェクトで開発されたメニューも出品される予定だ。
クラウドファンディングへの挑戦
「エキラボ」は、若者の自主的な挑戦を支援するため、クラウドファンディングに挑戦する。このプロジェクトの資金は、エキラボ内に設けるキッチンや、学生によるイベント利用、商品開発のための整備費用として用いられる予定だ。クラウドファンディングは9月15日からスタートし、多くの地域住民や支援者に向けて支援が呼び掛けられる。
若者たちの意欲と地域を結ぶ「エキラボ」が、今後どのように成長していくのか期待が高まる。
会社情報
- - 会社名:株式会社ANDO
- - 代表者:安藤正高
- - 所在地:長野県上田市大屋482-1
- - メール:[email protected]
- - 電話番号:0268-71-6708