福井県あわら市で開催中のはしもとみお彫刻展の魅力とは

あわら市の自然とアートが織りなす優しい空間

福井県あわら市にある金津創作の森では、現在「はしもとみお彫刻展」が開催中です。この展覧会は、生き物をテーマにした彫刻作品が並ぶ、観察と感動を促す場所となっています。残りわずかの期間、ぜひこの絵のような展覧会を訪れてみてはいかがでしょうか。会期は2025年の6月15日までです。

この展覧会の特徴

展示は大きく分けて3つの部屋で構成されています。最初の部屋では、はしもとみおさんの独特な感性で作られた生き物たちが静かに並び、訪れる人々を惹きつけています。愛犬の月くんへの愛が込められた作品や、その他の動物の彫刻は、どれも生き物に込められた「いのち」を感じさせます。ゆったりとした時間が流れる中、作品の間で過ごすことで、優しさや温もりに包まれた気持ちになります。

宇宙をテーマにした空間

二つ目の展示室では「宇宙」をテーマにした作品が展示されています。実際に宇宙に旅立った犬、クドリャフカを元にした彫刻が並び、訪問者はそのストーリーを感じることができます。また、そこに宿るメッセージ、心の豊かさについて考えさせられます。生物それぞれが向いている方向は異なりますが、そこに共存する意味を問うような展示で、私たちが共に生きていることの大切さに気づくことでしょう。

20年前の作品の再発見

三つ目の部屋に進む前には、はしもとみおさんが20年前に描いた絵が展示されています。ネズミにより見つけられたというこの絵は、過去の視点から現在を見つめ直させてくれる貴重なものです。描かれた動物たちの少し内向的な表情は、作品にさらなる深みを与えています。当時の孤独感が伝わってくるようで、今の作品との対比が面白いですね。

音に耳を傾ける展示

そして、この展覧会のユニークな点は、音に重きを置いた展示が用意されているところです。「街」をテーマにした展示室では、猫の鳴き声や木を削る音が共鳴し、作品を包み込むかのようです。訪れる人々は、自分だけの音の世界に浸りながら、静かな感動を得ることができるでしょう。音が生み出す空間は、新たな芸術体験を提供してくれます。