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音楽の橋渡しをする「re-connect:リコネクトするシルクロード」

2020年12月21日、東京・紀尾井小ホールにて、
「re-connect:リコネクトするシルクロード」が開催されました。
本公演では、日本を含むアラブ、ペルシャ、インドの伝統音楽の演奏家が集まり、多様な音楽が交錯する貴重な機会が生まれました。

新型コロナウイルスの影響下において、人々の接触が制限される中、音楽を通じての結びつきの重要性が改めて問われている時期でもありました。主催者は、音楽が持つ力を信じ、この素晴らしい音楽イベントの実現を目指しました。

このプロジェクトは、「音楽を通じた新たな繋がり」をテーマに、既存の枠を超えた表現や交流が行われました。第一部では、五大元素（地、水、火、風、空）をテーマにしたアンサンブル演奏が披露され、参加演奏者がそれぞれの楽器の特性を活かしながら、個性的な演奏を展開。特に、一ノ瀬響氏の箏と笙のための新作が初演され、観客たちの期待を集めました。

さらに、第二部では全演奏者によるシルクロードアンサンブルが重要なポイントとなりました。木場大輔氏による新作や、故芝祐靖氏の復曲作品など、過去の歴史を振り返りつつ、新たな音楽の流れを模索する試みがなされました。

公演の中で印象的だったのは、出演者それぞれが異なる文化的背景を有する中でも、共通の舞台で協力し合い、新たな芸術的価値を生み出そうとする姿勢でした。日本の伝統音楽に根ざしながらも、アラブ、ペルシャ、インドの要素を取り入れた表現が見事に調和し、観客を魅了しました。これにより、地域や文化を超えた広がりを実感させられる素晴らしいひとときとなりました。

公演は新型コロナウイルス感染防止のガイドラインに則り、観客の人数を制限しつつ行われ、無事に盛況を収めました。音楽が持つ力を信じ、困難な状況においても励まし合い、繋がりを感じることができたイベントと言えるでしょう。

出演者のご紹介

本公演には、津軽三味線の小山豊さん、胡弓奏者・作曲家の木場大輔さん、雅楽の中村香奈子さんなど、伝統楽器を演奏する名だたる演奏家たちが参加。その多彩な背景から生まれる演奏は非常に多くの感動を与え、観客との心の架け橋となりました。

「re-connect」は、聴衆に向けて新しい音楽の旅を提供し、古来から音楽が持っている架け橋の力を再認識させられる貴重なイベントでした。このような試みが今後も続くことを期待しつつ、音楽を介した国や文化の違いを越えたコミュニケーションの大切さを感じることができた日となりました。

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