飲食業界の未来を変える！水素式無煙ロースターの新たな挑戦

大規模な展示会でデビュー！水素式無煙ロースターの誕生

シンポ株式会社は、名古屋を拠点に、水素インフラと調理器具の技術を活用し、待望の水素式無煙ロースターを開発しました。この画期的な製品は、2025年11月に開催される「焼肉ビジネスフェア2025」で初めて披露され、実演が行われます。

省エネと環境への配慮

このプロジェクトは、日本政府の2050年カーボンニュートラル宣言を背景に、エネルギー消費の多い焼肉業態での脱炭素を目指しています。外食産業のエネルギー消費は非常に高く、厨房で使用されるエネルギーは全体の50%を超えるため、これを改善する取り組みが急務です。

EU共同研究センターのデータによれば、世界の温室効果ガスのうち、実に3分の1は食に関連しているとのこと。このため、効率的なエネルギー利用は、焼肉業界の持続可能性に大きく寄与するとされています。

開発の経緯

2024年5月からスタートしたこの開発プロジェクトは、両社の専門知識を結集し、約1年半を経て完成しました。シンポの安藤社長はこの新しい取り組みを「持続可能な焼く食文化の提案」と位置付けています。彼は、長年の無煙ロースターの製造経験から、環境性能と調理性能を高い次元で融合させることに成功したと述べています。

焼肉ビジネスフェア2025の詳細

開催概要

- 会場名: インテックス大阪6号館B
- 会期: 2025年11月26日（水）・27日（木）10：00～17：00
- 住所: 大阪市住之江区南港北1-5-102
- URL: インテックス大阪

この展示会で来場者は、以下の体験を楽しむことができます：

- 調理デモンストレーション: 水素での焼き上がりの様子を実際に観察する
- 試食体験: 水素調理された食材の味と食感を堪能
- 比較展示: ガス式と電気式のロースターを並べて焼き上がりを比較
- 安全性説明: 水素利用に伴う安全対策や最新技術を紹介

製品の特長

1. 環境性能: CO₂排出ゼロで、燃焼時に水蒸気しか発生しないため、化石燃料を使用しないクリーンなエネルギー。
2. 調理性能: 水素の優れた燃焼特性により、一貫した高火力と素材の旨みを最大限引き出す。
3. 安全性: 40年以上の経験に基づく品質保証があり、水素専用の安全機構を標準装備。

シンポは、エリンギなどの野菜や肉が素晴らしい状態で焼けることを保証しており、特に肉汁が溢れ出るジューシーな焼き上がりが期待されています。

両社の代表者のコメント

安藤社長は、「水素ロースターの完成は新しい歴史の幕開けだ」と語り、環境への配慮とおいしさを両立させた製品を世に送り出すことが重要であると指摘しました。

一方で、福田社長は、「焼肉業界のリーダーシップのもと、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた挑戦が始まった」と述べています。

この新しい水素式無煙ロースターは、持続可能な焼肉文化を実現するための不可欠なアイテムとなるでしょう。焼肉業界の未来に希望をもたらす本プロジェクトに期待が高まります。