ブルガリアと日本の共同研究の新たな拠点
株式会社明治(代表取締役社長:八尾文二郎)は、ブルガリア共和国の国営企業LBブルガリカム社(CEO:Nikolay Stoynev氏)と共に、乳酸菌及び腸内細菌に関する研究を促進する新たな共同研究所の設立を進めている。この研究所はブルガリアの首都ソフィアに位置し、2026年12月の完成を目指し、先日、現地での会談が行われた。
このプランは、1970年の大阪万博に端を発する「明治ブルガリアヨーグルト」の歴史を背景に持つ。1973年の発売以降、同商品は多くの消費者に愛され続け、ブルガリアの国名を冠する日本唯一のヨーグルトブランドとしての地位を確立してきた。明治とLBB社は、ブルガリアの豊富な乳酸菌研究の知識を共有し続けており、さらなる技術提携を推進することで、ヨーグルトの新たな可能性を探求している。
共同研究の到達点
2024年10月には、両社が10年間にわたる「長期共同研究契約」を締結し、研究所の設立に向けた取り組みを本格化させた。この新しい研究所では、最新の科学分析装置や遺伝子解析設備を用いて、乳酸菌研究と腸内細菌研究の二つの主要な柱に基づき、革新的な乳酸菌株やその新たな用途を発見していくことが期待されている。今後は、研究成果に基づいた健康価値商品が消費者に提供され、より健康的な生活をサポートすることが目指されている。
会談には、ブルガリアのルメン・ラデフ首相などの関係者も出席し、両国間の技術協力や経済的な連携への期待が語られた。ラデフ首相は「このパートナーシップは両国の持続可能な架け橋です」とコメントし、共同研究が生活習慣病の予防や健康長寿の研究に貢献する重要性を強調した。
研究所設立の背景
「明治ブルガリアヨーグルト」は、ブルガリアの伝統的な乳製品文化を反映した、品質の高い製品である。このたびの共同研究所設立は、長年にわたる明治とLBブルガリカム社との信頼関係の深化を意味しており、ブルガリアの国内から新たな微生物を収集することで、研究の資源を拡充し、常に新しい製品の開発を目指していく。具体的には、風味やテクスチャに優れたヨーグルトの新規スターター開発や腸内細菌研究に基づく健康長寿に関する研究が進められる予定だ。
また、研究所では双方の研究者が現地で研究を行うための環境を整えることで、協力をより深め、実効性のある研究成果を得ることができる。最新の研究設備を有するこの拠点が、今後の機能性食品やプロバイオティクス開発に大きな影響を与えることになるだろう。
おわりに
この共同研究所の設立は、明治にとっても特別な意味を持つ。八尾社長は「この研究所は新たな価値創造に向けた重要な拠点となり、私たちの知見をより広める場となります」と述べ、ブルガリアと日本が共同で持続可能な製品を提供する意欲を示した。今後の研究成果に期待が寄せられる。