新登場!デジタル簡易無線機用中継装置
近年のデジタル簡易無線機の普及に伴い、通信の新しい法則が生まれています。その一環としてアイコム株式会社は、デジタル簡易無線機用中継装置「IC-RP6300CR」を新たに発表しました。この製品は、通信エリアの拡大を実現するため、さまざまな機能を備えています。
1. 法令改正と新たな機能
日本では、2023年度から総務省がデジタル簡易無線機の利用チャンネル数を格段に増やすことを決定しました。これにより、特に免許局用の中継装置を通じて運用できる中継局専用チャンネルが設けられることとなります。 IC-RP6300CRは、これら新設されたチャンネルを利用することで、使用者に広範囲な通信を提供します。
2. 2倍に拡張された通信距離
最大の特徴は、その通信距離です。この中継装置を利用することで、増波対応のデジタル簡易無線機の通信距離は約2倍に延長されます。従来カバーできなかったエリアや、地下や特異な地形による通信の不感地帯も解消されることで、業務の円滑な遂行が可能になります。
3. 簡易化されたシステム構築
IC-RP6300CRにはデュプレクサが付属されています。これは、アンテナ1本でシステムを簡単に構築できるという点で、設置作業の手間を大幅に軽減します。快適な無線通信環境を整えるための準備が、これまで以上に容易に行えるのです。
4. 製品のスペック
- - 機種名: IC-RP6300CR
- - 外形寸法: 本体 483.0(W) × 88.0(H) × 260.0(D) mm
- - 重さ: 本体約5.7kg、付属デュプレクサ約5kg
- - チャンネル数: TX10チャンネル / RX10チャンネル
- - 送信出力: 5W
- - 発売時期: 2024年8月末
- - 価格: オープン価格
この新製品は、陸上業務無線機器や様々な業界で活用される見込みです。官公庁や公益団体、流通、空港、船舶など幅広い分野での導入が期待されています。アイコムは、これからもより信頼性の高い通信機器を提供し、無線通信の分野での革新を目指します。
5. アイコム株式会社について
アイコム株式会社は1954年に設立され、現在は東証プライム上場(株式番号6820)のメーカーとして、無線通信機器の総合的な製造・販売を行っています。海上無線、航空無線、衛星通信、ナビゲーション機器など、多岐にわたる製品を世界中で展開しており、信頼性の高い技術で業界をリードしています。