近年、「パン飲み」に始まる新たな外食スタイルである「○○飲み」が注目を集めています。これはお酒と一緒に楽しむことを目的とした様々な料理の組み合わせを指し、外食市場では新しいトレンドとして浸透しています。
株式会社リクルートが運営する『ホットペッパーグルメ外食総研』は、外食トレンドを把握するための「トレンド座談会」を定期的に開催し、最新の外食メニューの動向を調査しています。今回の記事では、そこでの調査結果をもとにこれから注目される「○○飲み」のスタイルを紹介します。
調査に参加したのは、全国の20代から60代までの男女1,035人。彼らの意見を基に、次に流行すると思われる「○○飲み」のトップ10メニューが選ばれました。その中で最も人気があったのは「お好み焼き飲み」で、35.6%の人が「やったことがあり、またやりたい」と答えています。次いで「寿司飲み」(34.6%)、そして「タコ焼き飲み」(31.7%)と続き、和食のメニューが多いことが特徴です。
一方で、まったく試したことがないがやってみたいという意見が多かったのは「もんじゃ飲み」(45.2%)でした。その他にも「ステーキ飲み」(40.4%)や「タコ焼き飲み」(39.3%)など、私たちが普段あまり考えないような料理が続々と食文化の一環として注目を集めています。
「○○飲み」の魅力の一つは、単なる飲食ではなく、食体験そのものに重きを置いている点です。飲みながら食べるという体験価値が高いと感じる人が多く、特に「もんじゃ飲み」は「気軽に楽しめる」が38%、「場が盛り上がりそう」が16.6%と、パーティーや友人同士での楽しい時間を過ごすのにぴったりな選択肢として支持されています。
また、食事として満腹感を得ることも重要な要素となっています。「ご飯もお酒もしっかり楽しめる」という意見が多い「ステーキ飲み」も、充実した食体験ができるとして高い人気を誇ります。
『ホットペッパーグルメ外食総研』の研究員、田中直樹氏は「『○○飲み』はお酒を楽しむことと、おいしい料理を楽しむことを両立させたスタイルです。最近の調査では、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスに優れた飲食体験が求められています」と述べています。
この新しい飲食トレンドは、今後も進化を続け、さらなるメニュー展開が期待されます。あなたも「○○飲み」に挑戦して、新しい味覚の世界を体験してみてはいかがでしょうか?