安藤百福賞表彰式
2025-03-13 10:54:59

食創会「第29回 安藤百福賞」表彰式が開催されました

食創会「第29回 安藤百福賞」表彰式開催



2025年3月11日、「食創会」が主催する「第29回 安藤百福賞」の表彰式が行われ、食文化や食品科学の発展に寄与する数々の優れた業績が称えられました。この記念すべきイベントには、元内閣総理大臣である小泉純一郎氏が会長を務める食創会と、安藤スポーツ・食文化振興財団の理事長である安藤宏基氏をはじめ、約270名の参加者が集まりました。主催の食創会は、1996年から新しい食品の創造と開発を奨励し、発明や発見を促進する目的で、安藤百福賞を設けています。

大賞と受賞者の紹介



今年度特に注目されたのは、大阪大学の産業科学研究所に所属する関谷毅教授が受賞した「大賞」です。関谷教授は、有機材料の特性を生かしたフレキシブル・ストレッチャブルエレクトロニクスの製造過程を確立し、シート型のワイヤレス脳波センサを実現しました。この革新技術によって、小型で軽量かつ低コストの計測装置が誕生し、自然な状態での脳活動の計測が可能になりました。さらには、食科学へ応用されることで、心身の健康を支える新たな食品の研究領域を開拓することが期待されています。関谷教授には副賞として賞金1000万円が授与されました。

優秀賞と発明発見奨励賞



「優秀賞」は、腸内細菌叢のデータベース構築を行った國澤純氏(医薬基盤・健康・栄養研究所)と、食品の安全性・貯蔵性に貢献した宮本敬久氏(九州大学)が受賞しました。お二方には副賞としてそれぞれ賞金200万円が贈られました。

また、発明発見奨励賞には、メタボローム解析を活用して肥満予防に寄与した高橋春弥氏(京都大学)、レモンスライス入りチューハイの量産販売を行った豊嶋麻里氏(アサヒビール株式会社)、腸炎予防に関する発見をした古澤之裕氏(富山県立大学)が選ばれ、それぞれ100万円の副賞が贈られました。

食創会設立の背景



食創会の設立には、21世紀における人類の持続可能な繁栄のため、創造的な発明や発見への意欲を高める必要があるとの思いが込められています。人口の急増や地球環境の変化が進行する中で、食糧問題が危惧されています。そこで、我々は食品産業における革新技術を開発し、持続可能な未来を築いていく必要があります。

安藤スポーツ・食文化振興財団の理念



安藤スポーツ・食文化振興財団は、日清食品創業者の安藤百福の志を受け継ぎ、特に子どもたちの健全な成長をサポートするために設立されました。同財団はアウトドア活動やスポーツの機会を提供するとともに、新しい食品の開発を奨励するプログラムも実施しています。未来のクリエイターたちのために、食文化の発展にも力を入れ続けていきます。

このように、安藤百福賞は食品科学や創造的研究に対する関心を集め、未来への希望を抱く力強い象徴となっています。22世紀に向けて創造の波を起こし続けることが、我々の責任であり使命です。


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会社情報

会社名
公益財団法人 安藤スポーツ・食文化振興財団
住所
大阪府池田市満寿美町8-25
電話番号
072-752-4335

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