経営層の採用急増中!転職コンサルタントが語る実態とは
最近の調査結果から、経営層の採用ニーズが高まっていることが明らかになりました。転職コンサルタント200名を対象にした『ミドルの転職』におけるこの実態調査では、経営層の求人が増加していると感じるコンサルタントは約30%に達し、特に中小企業やベンチャー企業での採用が顕著であることが分かりました。
経営層求人が急増する理由
今回の調査では、経営層の求人が増加している理由として、「新規事業や新しい拠点の立ち上げによるポジション創出」が67%で最も多く挙げられました。特に「IT」や「メーカー」といった業界がこの傾向に強く、経営層の採用が進む要因となっています。
また、経営層を求める企業タイプとしては「中小企業」が63%、次いで「ベンチャー企業」が56%とのこと。これらの企業は市場の変化に迅速に対応し、新たなクリエイティブな人材を求めています。
主な求人人材と年齢層
調査結果によると、経営層の求人で最も多く挙げられた年齢層は「40代後半」で約60%。続いて「50代前半」が53%、そして「40代前半」が40%という結果に。若手人材が求められるのは、テクノロジーの進化や企業の変革速度に伴うものでしょう。また、経営層の年収帯としては「1200〜1499万円」が最も多く、次に「1000〜1199万円」が続きます。
求職者の求める資質
採用企業が経営層候補に対して求める資質には、「将来ビジョンを掲げられる能力」が66%と高く、次いで「人間的魅力」が56%との結果が出ました。企業は経営者が持つビジョンに共感できる人材を求めており、リーダーシップを発揮できる人柄も非常に重要視されているのです。
今後の予測
応答の半数以上が「今後も経営層の求人は増加すると予想」としています。これは、経営陣の高齢化や新たなビジネスモデルの構築、そして企業内での人材育成とは別に外部から優秀な人材を採用せざるを得ない状況が進んでいるためです。
逆に「経営層の求人が減少する」との意見もあり、これは労働市場の過熱や企業が持つリソースの限界からきているようです。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)によって、経営人材の必要量が変動することにも注目が必要です。
結論
転職市場における経営層の需要は高まりつつあり、特にミドル世代や新たなスキルを持つ人材が求められています。この調査結果は、多くの企業が新たな経営戦略を模索する中で、如何に適応できる人材を確保するかがカギになることを示しています。