高校生の未来を切り開く新しいIT教育プロジェクト『SaiLING』が始動
はじめに
日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)と認定NPO法人CLACKが新たにパートナーシップを結び、IT教育プロジェクト『SaiLING(セーリング)』を開始しました。このプロジェクトは、全国の高校を対象にIBMが提供する無料のオンライン学習プログラム「IBM SkillsBuild」を活用し、AIやサイバーセキュリティ、キャリア教育に関する授業を展開するものです。これにより、高校生のデジタルスキルやキャリア意識を育成し、将来の可能性を広げることを目的としています。
プロジェクトの背景
近年、AI技術の急速な普及やサイバー攻撃の高度化、さらには産業構造の急激な変化が進んでいます。これに伴い、2030年代に社会に出る高校生世代には、これらの技術やリテラシーが不可欠です。しかし、現状では学校現場において、AIやサイバーセキュリティについて体系的に学ぶ機会は不足しています。
CLACKは過去にもAIやサイバーセキュリティに関する学びの場を提供してきましたが、より深い学びと継続的な学習を促すために、IBMとの連携を強化した『SaiLING』を実施することとなったのです。
『SaiLING』の目的と内容
本プロジェクトの目的は、IBM SkillsBuildのコンテンツとCLACKの教育支援を組み合わせることで、高校生がデジタルスキルとキャリア意識を高め、自分の将来を主体的に切り開ける力を育むことです。具体的には、AIやデータサイエンス、ウェブ開発、UXデザインに関する実践的な授業を通して、高校生たちが学んでいくことになります。
また、このプログラムを通じて学習した生徒にはデジタルバッジが付与されるため、自らのスキルを証明する手段ともなります。これにより、彼らは自己の能力を社会にアピールする機会が増え、さらなるキャリア形成を促進することが期待されています。
アウトリーチとサポート体制
CLACKはこのプロジェクトを全国規模で展開し、特に支援が必要な高校生へのアウトリーチにも力を入れています。この取り組みは、CLACKが運営する他の事業とも連携し、学生たちの成長をサポートしていく方針です。また、教育関係者からの問い合わせにも対応し、学校単位でのユーザー登録や授業実施のサポートを行っています。
IBM SkillsBuildとは
IBM SkillsBuildは、技術やキャリアの機会が必要な方々のために提供される無料のオンライン学習プログラムです。このプログラムは、オンライン学習プラットフォームを中心に展開されており、世界中のパートナーNPOによってカスタマイズされた実践的な学びの場が提供されています。日本においても多くの高校生にアクセスされています。
CLACKのビジョン
CLACKは「生まれ育った環境に関係なく、子どもが希望とワクワクを持てる社会」というビジョンを掲げ、デジタル教育やキャリア教育を通じて社会の課題に取り組んでいます。大阪・東京を拠点に、困難を抱える中高生たちの支援に尽力しています。
最後に
『SaiLING』は、高校生たちがデジタルスキルを向上させ、未来を明るく切り開くための重要なステップとなりそうです。CLACKとIBMが共に進めるこのプログラムが、多くの高校生に新たな学びの機会をもたらし、彼らの自己実現を助けることを期待しています。興味のある方は、ぜひ公式ホームページや問い合わせフォームを活用してみてください。