グローバル・ブレイン株式会社は、農業と気候変動という重要な課題に対し、衛星データとAI技術を活用したサグリ株式会社に出資した。サグリは、その本社を兵庫県丹波市に構えており、農業分野の最前線で活躍する企業として注目を集めている。
サグリは、業務の中心に衛星データとAIを据え、さまざまな農業管理ソリューションを提供している。その一環として、農地区画化、耕作放棄地調査を行う『アクタバ』や、作付け調査を実施する『デタバ』、農地マッチングサービス『ニナタバ』などがある。これらのサービスの狙いは、農家の経費を削減しつつ、所得を向上させることだ。同時に、気候変動問題に対しても効果的にアプローチできる仕組みが整っている。
出資元であるグローバル・ブレインは、サグリの技術力や競争優位性、実績に強い信頼を寄せているが、その背景には「人類と地球の共存を実現する」というサグリのビジョンへの共感がある。グローバル・ブレインはこの出資を通じて、サグリが持つ農業と気候変動の課題解決に向けた取り組みを支援し、社会的意義を高めることを目指している。
■サグリの取り組み
サグリの主なサービスには、営農ソリューションの『Sagri』があり、これにより世界中の農家が土壌分析を受け、より効率的な農作業を行えるよう支援している。さらに、企業向けにも農地マッチングや脱炭素事業を展開しており、持続可能な農業を目指す努力を続けている。このように、サグリは単なる営農支援企業ではなく、幅広い取り組みを通じて地域社会や地球環境に貢献している。
■グローバル・ブレインのビジョン
グローバル・ブレイン株式会社は、ベンチャーキャピタル事業を中心に成長を続けているが、サグリへの出資は単なる投資以上の意味を持つ。それは、企業としての戦略的判断だけでなく、社会的責任を果たすための重要なステップでもある。出資を通じて、サグリのイノベーションを促し、持続可能な未来に向けた新しい道筋を作りたいと考えている。
サグリ株式会社は2018年6月に設立され、衛星データとAIを駆使した農業分野のリーダーを目指している。会社所在地は兵庫県丹波市のほか、東京にもオフィスを持ち、全国での展開を図っている。また、グローバル・ブレインのウェブサイトを通じて、今後の取り組みや進捗についての情報も随時更新される予定だ。
いま、農業と気候変動の問題に取り組むサグリに注目が集まっている。今後も同社の取り組みに期待が寄せられることだろう。