2023年ヴィンテージ・ボルドー・プリムールの魅力を徹底解説

2023年ヴィンテージ・ボルドー・プリムールの魅力

エノテカ株式会社は、2023年のボルドー・プリムールを9月14日正午から販売します。このワインは、樽熟成中のワインを先行販売するボルドー独自のシステムであり、エノテカは1995年に日本でいち早くこの仕組みを導入した元祖的存在です。

プリムールとは？

プリムールは、ボルドー地方で毎年行われる試飲会を基にした販売方法です。この試飲会では、世界中のバイヤーやジャーナリストが集まり、樽で熟成中のワインを試飲します。バイヤーが味わったその情報を元に、約2年半後にリリースされるワインを早めに購入できるチャンスです。値段も通常のリリース時よりも安いことが多く、入手困難な銘柄を確実に手に入れることができます。

2023年ヴィンテージの特徴

2023年のボルドーにおける生育期は、過去と比較して高温で雨が多く、農作物には難しい状況が続きました。特に、べと病の対策が重要となり、当初はブドウの成熟に不安がありました。しかし、8月後半の異常な熱波がブドウの成熟を促し、凝縮感とエレガントさを兼ね備えた洗練されたクラシックなヴィンテージが誕生しました。これは、温暖化の影響が少なかった1990年代のスタイルを思わせるもので、しっかりとしたタンニンが特徴です。

カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高く、2022年のグレートヴィンテージと比較しても、各シャトーにおける天候判断がそれぞれ異なるため、多彩な表現がワインに反映されています。