海とパンダのつながり
2025-06-17 16:32:07

ジャイアントパンダの食材が海の生態系を守る!アオリイカの産卵床設置活動が続行中

環境保全への取り組み「パンダバンブープロジェクト」



和歌山県白浜町に位置するアドベンチャーワールドは、ジャイアントパンダが喰い残した竹を活用した「パンダバンブープロジェクト」を、今年で4年目を迎えるにあたり、引き続き進めています。これにより、パンダによって残された竹がアオリイカの産卵床として再利用され、海洋生態系の保護に貢献しています。

竹を海に生かす試み


このプロジェクトでは、毎年パンダの食事として使用される孟宗竹や矢竹を束ね、海底に沈めてアオリイカの産卵床を設置します。今年は特に、6月18日(水)には白浜町日置川エリアの伊古木漁港に30基、そして初の試みとして大阪府岸和田市の漁港にも30基を設置する予定です。これにより、産卵の状況や生物多様性の変化を科学的に確認するための「環境DNA調査」も導入されます。この調査では、海中のDNAを分析することで、海の生物相の変化を把握することができます。

定期調査と連携の強化


設置した産卵床のモニタリングとサンプリングは、7月以降に始まり、アオリイカの産卵の有無や付着生物の確認のためダイビングによる調査が行われます。また、採取した卵塊の展示や孵化記録も進められ、孵化した稚イカは海へと戻されます。アドベンチャーワールドと京都大学白浜水族館との連携を通じ、教育機会を提供し、地域コミュニティや学校とも協力しながら波及効果を広げています。

社会課題への対応


パンダバンブープロジェクトの背景には、近年増加した放置竹林などの社会課題があります。竹は成長が早く、環境に悪影響を及ぼすことがあるため、適切な管理が求められています。プロジェクトは、これらの竹を海の資源に転換することで、自然環境の保全につなげています。

未来への展望


今年の活動による成果は期待されていますが、特に重要なのは、海の生態系と竹の相互作用です。竹の設置によるアオリイカの産卵成功が確認されれば、今後の研究によって磯焼けや海藻の減少問題にもアプローチできるかもしれません。竹が海中で分解される過程で、様々な生物の生息基盤となり、海洋の栄養循環にも寄与する期待が持たれています。

コミュニティの力


このプロジェクトの成功には多くの地域コミュニティや漁業関係者が関与し、今後も地域とのつながりを強化しながら環境保全のモデルを築いていく考えです。私たちの取り組みが、里山と里海をつなぐ一助し、持続可能な未来の実現に貢献できるよう努力を続けます。

最後に、SDGsに基づき、アドベンチャーワールドはすべての生命に笑顔が溢れる地球の姿をパークで体現しています。未来に向けて、私たち一人一人ができることを考え行動し、持続可能な社会に向けた挑戦を共に行いましょう。


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会社情報

会社名
株式会社アワーズ
住所
和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399株式会社アワーズ アドベンチャーワールド
電話番号
0570-06-4481

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