感謝の声が生む新しい職場文化
神奈川県相模原市に位置する「やました歯科医院」では、患者さんからの感謝の声を直接受け取ることで、職場環境を大きく改善する取り組みが行われています。これは、株式会社チッピーが提供するポジティブ・コミュニケーションツール「チッピー」の導入によるものです。
導入の背景
やました歯科医院の院長である山下宗先生は、地域に根ざした総合歯科医院を目指し、2025年に開院10周年を迎えるにあたり、「患者さんとのつながりをより大切にしたい」という想いを持っていました。この理念から、患者さんの声をスタッフに届ける仕組みとして「チッピー」を導入することに決めたのです。
具体的な取り組み内容
「チッピーカード」と呼ばれる、名刺サイズでQRコードが付いたカードが作成され、患者さんに直接手渡す形で使用されます。このカードの裏面には、手書きでメッセージを書くスペースが設けられており、特に高齢者や子供などスマートフォンの操作が難しい患者さんにも利用しやすい配慮がなされています。さらに、医院内の待合室や受付には専用のポスターが掲示されており、患者さんが気軽に感謝や応援の声を届けられる環境が整っています。
このように、スタッフが患者さんにお声がけしてカードを手渡し、QRコードを読み取ることで、感謝のメッセージが簡単に送信できる仕組みが整えられています。例えば、「受付が笑顔で案内してくれて助かった」といった具体的な声がスタッフに共有されることで、「自分の働きが見えている」実感が芽生え、職場全体にポジティブな影響を及ぼしています。
導入後の効果
「チッピー」の導入からわずか1ヶ月で、感謝を表明するメッセージは100件を超え、スタッフ全員がそれを受け取りました。この結果、治療スタッフだけでなく、受付や清掃、保育士といった裏方のスタッフにも感謝の言葉が届き、「誰かの役に立てている」という実感が職場全体に浸透します。こうしたポジティブな声が可視化されることで、スタッフ同士のコミュニケーションが活発になり、モチベーションが向上しています。
院長のコメント
山下先生は次のように述べています。「医療現場は感謝の声が届きにくい場所ですが、チッピーを導入してからは、『ありがとう』がスタッフに直接届くようになりました。スタッフが喜ぶ姿を見ることで、私自身も嬉しくなります。この仕組みは、普段目に見えにくい『誰かの役に立っている』という感覚を可視化し、私たちの接し方にも余裕やあたたかさをもたらしています。」
今後の展望
今後も「チッピー」を通じて、感謝の声が日常的に届く環境を作り、スタッフが「やりがい」や「つながり」を実感できる職場づくりを進めていく考えです。また、チッピーは医療現場にとどまらず、宿泊施設や飲食店、美容室など幅広い業種での導入が進められています。チッピーの理念、『こころとこころをつなぎ、世界を思いやりで満たす』が、多くの場面で実現されることを期待しています。