RCTジャパンが提供する新たな認証サービス
東京都渋谷区に本社を置く株式会社RCTジャパンは、アメリカ・カリフォルニア州に本拠地を置くBSCG(Banned Substances Control Group)との提携を発表しました。この新しい取り組みにより、健康食品、化粧品、さらにはペットフードに関する認証サービスが提供されることになり、特に広告において「世界初」や「日本初」といった文言を使用するための信頼性の高いエビデンスを供給できるようになります。
背景と目的
近年、日本国内での景品表示法(景表法)に基づく規制が厳しくなり、製品の特徴を誇張した表現をすることが難しくなっています。これによって、企業は自社製品の優位性を訴求する手段を失いつつありました。そこで、RCTジャパンは長年の薬事コンサルティングの経験を活かし、信頼のおける認証プログラムを導入しました。
BSCGの認証プログラムについて
BSCGは、ドン・カトリン博士によって2004年に設立された、世界的に認知された禁止薬物検査機関です。その提供する「CERTIFIED DRUG FREE」プログラムは、500以上の規制薬物を対象とし、品質管理を通じて製品が有害物質から保護されることを保証します。この認証プログラムに参加する製品は、BSCGのデータベースに登録され、この情報を元に「世界初」や「日本初」の表現が可能になります。
実際の適用例
具体的な適用例としては、機能性表示食品の「延寿花 ケルセフィット」が挙げられます。この製品は2023年3月にBSCGの検査を受け、データベースに登録されたことにより、「世界初」であると証明されました。このことにより、多くの企業が自社製品の広告において、より信頼できる表現を使用できるようになるのです。
ワークフローの解説
BSCGの認証を受けるための流れは以下の通りです。
1.
申込み: 指定の申込みフォームに必要情報を記入し、簡単な審査を受けます。
2.
サンプル提供: 入金後に、試験のためのサンプル(50g以上×2個)や原材料リストを提出します。
3.
スクリーニング: BSCGにて500以上の禁止成分の含有の有無を調べます。
4.
結果報告: 分析結果が報告され、「世界初」の証明書が発行されます。
また、検査は規制の厳しい国際基準を満たすISO17025認証ラボで行われるため、信頼性が非常に高いです。
コンタミネーション防止
加えて、BSCGの検査プログラムには漢方成分やエフェドリンなども含まれており、製品の原料に医薬品成分が混入することを防ぐ対策が可能です。企業が原材料受け入れ時にBSCG検査を行うことで、過去に問題になった自主回収騒動などを未然に防ぐことができるのです。
料金と納期
この新しいサービスは初期費用として150万円、さらに毎年の更新費用が必要となります。また、検査の納期はおおむね2ヶ月(繁忙期には3ヶ月)を想定しています。
まとめ
今回のBSCGとの提携により、RCTジャパンはより多くの企業に信頼性のある品質管理プログラムを提供することが可能となります。自社製品の信頼性を求める企業にとって、このサービスは非常に価値の高いものです。興味がある方は、ぜひ事務所までお問い合わせください。