上野動物園から四川省まで、パンダの中国返還を支えた輸送計画の全貌

2023年9月29日、恩賜上野動物園から中国・四川省成都へと向かったジャイアントパンダのリーリーとシンシン。2頭は2011年2月に上野動物園にやってきましたが、今回は彼らが母国へ帰る大切な瞬間です。輸送は阪急阪神エクスプレスによって実施され、動物を安全に移動させるための細心の配慮がなされました。

当日の朝、リーリーとシンシンは慣れ親しんだ園舎を後にし、特注の輸送箱にて移動しました。阪急阪神エクスプレスの手配した専用車は、未明の4時に上野動物園を出発し、成田国際空港に向かいます。保税蔵置場への到着は5時30分で、ここで2頭は輸出通関の手続きを受けます。輸出通関を終えた後、別の保税上屋に移動し、トラックから輸送機材への積み替えが行われました。

この輸送の間、リーリーとシンシンは興奮することもなく、園の飼育係や獣医師が同乗して彼らを見守りながら対応しました。彼らは定刻通りの8時に順豊航空のチャーター機に搭乗し、成都に向けて出発しました。

その後、航空機は無事に成都空港に到着し、中国の検疫手続きも無事に終えました。2頭はその後、中国ジャイアントパンダ保護研究センター碧峰峡基地に移動し、母国の地で新たな生活が始まります。

阪急阪神エクスプレスは、動物の輸送におけるパイオニアとしての役割を果たしつつ、国際的な繁殖プロジェクトへの支援、絶滅危惧種の保護、および生物多様性の保全に努めています。これからも様々な取り組みを通じて、私たちの地球を守る使命を果たしていくことでしょう。

パンダという愛らしい存在を通じて、私たちは自然環境や動物保護の重要性を再認識し、この活動に期待を寄せています。今後もリーリーとシンシンが新しい環境で元気に過ごしてくれることを願っています。これらの活動を支える阪急阪神エクスプレスの努力には、より良い未来への希望が込められています。