持続可能な未来へ向けた一歩
日本ホテル株式会社(東京都豊島区)は、環境省の「mottECO導入モデル事業」において、食品ロス削減の取り組みが正式に採択されたことを発表しました。このプロジェクトは、産官学民のコラボレーションを通じて、食品ロスを抑えることを目的とした「mottECO普及コンソーシアム」の活動の一環です。
このコンソーシアムは、ホテルや飲食業、中食などの関連企業、さらにはホスピタリティ業界の大学や自治体を含む30の団体が集まり、食品ロス削減に関する施策を推進しています。特に、今年度は「食べ残し持ち帰り促進ガイドライン」の普及に力を入れており、消費者と事業者に向けて、安全に食品を持ち帰ることができるようにするための施策が展開されます。
mottECOの目的と仕組み
dこの取り組みは、食べ残しを持ち帰る文化を促すため、料理を完食できなかった場合に持ち帰りたくなるような環境を整えることが焦点です。特に、お客様が持ち帰りを希望する場合には、注意喚起のチラシや適切な容器が提供され、自己責任のもとで持ち帰りが行える仕組みを整えています。
日本ホテルは、この「mottECO」というコンセプトのもと、2021年度からこのプロジェクトに取り組み、2023年度には同コンソーシアムに参加して積極的に活動しています。さらには、セブン&アイ・フードシステムズやロイヤルホールディングスと連携し、幅広い業種での食品ロス対策の推進に寄与しています。
年間を通じた取り組み
活動の一環として、mottECO普及コンソーシアムは「mottECO FESTA 2025」というイベントを開催します。このイベントは、食品ロス削減に向けた普及啓発の場として6月にホテルメトロポリタン エドモントで実施される予定です。また、連携を強化することで、より多くの事業者や消費者に参加しやすい環境を整え、持続可能な社会づくりへと繋げていく考えです。
昨年度は、コンソーシアムとして「令和5年度食品ロス削減推進表彰環境大臣賞」を受賞するなど、その取り組みは高く評価されています。食品業界全体が食品ロス削減に向けた思想を共有し、実行に移すことが必要な時代です。
消費者と事業者の連携
「食べ残し持ち帰り促進ガイドライン」は、消費者と事業者が協力して食品ロスを減らすための具体的な指針を示します。消費者は持ち帰りの際に自分の責任で食品を取り扱う意識を持つことが求められます。また、事業者側でも、持ち帰りを希望するお客様に対して、安全で安心して持ち帰れるようにしっかりとしたサポートを行う必要があります。
まとめ
mottECOの取り組みは、今後ますます重要性を増すでしょう。地球環境の保護と持続可能な社会を築くための一助として、このプロジェクトは大いに期待されています。様々な主体が連携することによって、社会全体で食品ロス削減に向けて進んでいけることを願います。