豪華客船『飛鳥Ⅲ』のガラス保護ソリューション
株式会社ニューポートが、郵船クルーズが運航する豪華客船『飛鳥Ⅲ』において、先進的なガラス保護コーティング『EnduroShield』を採用したことを発表しました。この技術は、船旅における安全性や快適性を向上させるための重要な要素となっています。
背景
郵船クルーズが運航する『飛鳥Ⅱ』と『飛鳥Ⅲ』は、日本が誇る豪華客船として知られています。これらの船舶は、広い海を航行するため、塩害や紫外線、汚れの付着などによるガラス面の劣化が避けられない課題を抱えています。定期的な清掃やメンテナンスには多くの手間がかかり、効率的なソリューションが求められていました。2017年から8年間、『飛鳥Ⅱ』で実績を積んだ『EnduroShield』がその解決策として選ばれ、ついに『飛鳥Ⅲ』に導入されることとなったのです。
『EnduroShield』の特長
『EnduroShield』は、世界中で販売されている撥水コーティング剤で、その最大の特徴は施工の容易さと高い耐久性です。1液型という特性により、施工は簡単ながら、長期間にわたってその性能を発揮します。ドイツの認証機関、テュフ・ラインランド社による試験をクリアし、通常のガラス使用において約10年の耐薬品性や耐UV性を持つことが証明されています。
この製品は、著名な建築物のガラスやホテルのシャワーガラス、さらにはイギリス警察のパトカーなど、多様な用途で採用されるほど信頼されています。さらに、ガラスだけでなくステンレスやセラミックへの施工も可能で、洗浄効率の向上に寄与します。
撥水メカニズム
ガラスの表面は微細な凹凸を持っており、従来のシリコン系撥水コーティングはこの凹凸を埋めるように膜を形成しますが、これらは摩耗に弱く、定期的な再施工が必要です。対照的に、EnduroShieldはガラス面と化学反応を起こし、強固な結合を形成することで耐久性を実現しています。
防汚性の実地テスト
実際には、オーストラリアの鉄鉱石採掘場で設置された太陽光パネルを用いて実地テストが行われました。その結果、施工後1ヶ月での発電量が未施工パネルの20倍以上に達しました。また、洗浄後の発電量も未施工パネルよりも約2%増加する結果が確認されています。これにより、防汚性が非常に高く、光の透過度も向上していることが明らかになりました。
まとめ
豪華客船『飛鳥Ⅲ』に採用された『EnduroShield』は、旅の品質を保障するための重要な要素として注目されています。その高い性能を背景に、乗客に最高水準の快適さを提供することを目指しています。詳細な情報については、ニューポートの公式ウェブサイトをご覧ください。
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