コクヨが新卒採用にAI面接官を導入
コクヨ株式会社が新卒採用において、株式会社VARIETASが開発した「AI面接官」を導入したことを発表しました。この取り組みは、コクヨの創業120周年を迎えるにあたり、新しい採用プロセスを目指すものです。AI面接官は、受検者から高評価を得ており、特に「話しやすさ」や「自然な対話」が評価されています。
高満足度の理由
受検者アンケートでは、満足度が平均4.2/5.0点という結果が出ており、安心して利用することができたと多くの声が寄せられました。採用プロセスの初期段階から、公平で透明性のある評価を実現することで、一人ひとりの個性を尊重しながら、より多様な人材を見出す試みです。コクヨの企業理念「be Unique.」は、まさにこの新しい選考方法の基盤となっています。
リブランディングの一環として
コクヨはこの取り組みを通じて、初のコーポレートメッセージ「好奇心を人生に」を掲げています。このメッセージは、企業が持つ「働く」「学ぶ」「暮らす」というコンセプトを通じて、好奇心を刺激し、創造性を引き出すことを目的としています。AI面接官の導入は、採用の初期段階から企業理念を体現する優れた実践です。
対話型の選考プロセス
AI面接官は、エントリーシートに基づいて候補者と対話し、企業独自の評価ロジックにセットアップされます。このことで、短期間で多くの候補者の能力を公平に評価することが可能となります。さらに、経済産業省が示す「社会人基礎力」に基づいた多角的な評価が行われ、経歴や学歴だけでは測れない多様な才能を見出せるのです。
社会的意義と未来への展望
コクヨは中期経営計画「Unite for Growth 2027」を掲げており、その中で多様な人材がチャレンジできる環境の整備が進められています。AI面接官を活用することで、多様性の尊重や人材を通じた持続的成長を加速させることが期待されています。また、受検者満足度の向上や公平性の確保を通じて、企業イメージの向上にもつながるでしょう。
コクヨの担当者のコメント
コクヨの新卒採用ユニットの櫻木澄長は、AI面接官の導入について次のように述べています。「100名の採用を行うにあたり、公平に優秀な人材を見出すことが目的でした。数か月の短期間で導入に至ったのは嬉しいサプライズでした。」と、実際の導入過程についても感謝の言葉を述べています。
受検者からのフィードバック
受検者たちからのポジティブな反応も寄せられており、93.8%がAI面接に関する満足度を高く評価しています。AI面接官は、公平で透明性のある選考プロセスとして、多くの候補者から期待を集めています。
結論
コクヨのחדשしい試みは、AI技術の進化を活用した新たな採用の形を示すものです。AI面接官によって、多様な才能を公平に見分け、企業の成長にもつなげていくことが期待されています。働く人々が持つ好奇心を引き出し、未来のリーダーを育成するための道筋が、ここに描かれています。