2026年卒業予定学生の就職活動最新調査
株式会社キャリタスが2026年3月に卒業予定の学生を対象に実施した最新の就職活動調査が発表されました。調査は2025年6月1日から5日まで行われ、1,056人の学生が回答しています。この調査では、内定状況、選考試験の受験状況、志望度の変化、業界のトレンドが詳細に分析されています。
内定状況とは
6月1日時点での内定率は83.7%となり、前年同期の85.2%をわずかに下回っています。全体の62%が就職活動を終了している一方で、38%は継続中です。この内訳には文系と理系で顕著な違いが見られ、文系学生の43.5%が継続しているのに対し、理系は26%にとどまります。
内定保持者の心理
内定を得た学生の中で、未決定の理由として最も多いのは「本命企業が選考中」というもので、その次に「自分に合っているか不明」という意見が多く見られました。進路選びには未だ葛藤があることが伺えます。
業界トレンド
内定を得た企業を見ると、「情報処理・ソフトウェア」業界が最も多く、男女問わず全体の30%を超えています。この結果からも、IT関連職の需要が高いことがうかがえます。
選考試験の状況
選考試験に関するデータでは、面接形式は主にWEBが主流であるものの、最終面接に関しては対面式が77.3%と高い割合を示しています。対面での選考が重視されている様子が伺えます。
継続中の学生動向
就職活動を続けている学生については、平均して2.0社の企業が選考中で、受験予定の企業数は1.8社となっています。このことからも、依然として多くの学生が選択肢を探していることが分かります。
内定後のフォローと志望度
興味深いことに、内定を得た後のフォローが志望度に影響を与えており、44.5%の学生が志望度が上がったと回答しています。企業側のサポートが、学生の入社意欲を高める大きな要因となっています。
インターンシップの影響
最後に、インターンシップ参加企業への本選考応募に関しては、87.2%に達し、応募者の76.7%が内定を獲得したという結果が出ています。これは、インターンシップが企業とのつながりを強化し、就職成功に直結している事例と言えるでしょう。
まとめ
キャリタスの調査からは、2026年卒業予定の学生たちが直面している現実が色濃く映し出されています。高い内定率にも関わらず、選考中の企業や志望度についての不安を抱える学生が多いことがわかりました。また、業界としてはIT産業が強い人気を誇っているようです。今後の就職活動をさらに盛り上げていくためには、企業との連携や学生への適切なフォローがますます重要になってくるでしょう。