LIFULLがbellSalesAIを導入
株式会社LIFULL(以下、LIFULL社)は、ベルフェイス株式会社が開発・販売しているAIツール「bellSalesAI」を導入したと発表した。これにより、同社が運営する住宅購入の総合窓口サービス「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」での顧客カルテ作成の効率化を図る。
導入の背景
LIFULL社では、ハウジングアドバイザーが顧客からの相談を受ける中で、情報をまとめたカルテ作成に時間がかかりすぎていることが課題となっていた。具体的には、アドバイザーがカルテを作成するのにかかる時間が10分から20分にも及んでおり、その間顧客へのフォローアップに集中できない状況が続いていた。また、情報の共有方法も統一されておらず、アドバイザー間の情報伝達に課題があった。
導入の決め手
LIFULL社はAIを活用して業務を効率化し、アドバイザーが顧客対応に専念できる環境を構築したいと考えていた。そして、bellSalesAIがSalesforceと連携し、自動でカルテ項目への入力が可能である点が導入の決め手となった。このツールにより、対面での商談内容が高精度で可視化されることが見込まれた。
導入の効果
bellSalesAIの導入により、LIFULL社には以下のような効果が期待されている。
1.
カルテ作成時間の短縮: 1相談あたりのカルテ作成時間が、10分〜20分削減される見込みであり、さらに慣れることで追加の時間短縮が期待される。
2.
顧客対応の質の向上: アドバイザーはカルテ作成に費やしていた時間を、顧客へのフォローアップや次の商談の準備に充てることができるため、総体的なサービスの質が向上する。
3.
情報の的確な共有: AIによって生成されたサマリーにより、過去の相談内容がすぐに確認できるため、ユーザーとのコミュニケーションが円滑になる。
bellSalesAIの特長
bellSalesAIは、営業担当者の商談情報をAIが自動で抽出・構造化するサービスで、特にSalesforceへの入力効率化に特化している。操作も簡単で、対面ではスマートフォンアプリ、Web商談ではPCアプリを使うことで、負担を軽減できるよう配慮されている。
導入後の展望
今後LIFULL社では、Salesforceのカルテ項目以外の連携も進めることで、さらなるカルテ作成の時間短縮を目指す。また、過去に紹介に至らなかった顧客のデータを活用し、サービス向上や事業改善へとつなげていく計画だ。
最後に
LIFULL HOME'S 住まいの窓口の担当者は、「bellSalesAIのおかげで記録時間が大幅に減り、相談内容を正確に反映できるようになった。これにより顧客との相談に集中できる」と述べており、今後の業務の効率化とサービス向上に大きな期待が寄せられている。
この革新的なテクノロジーが、LIFULL社の顧客サービスの質をどのように変えていくのか、今後の動向に注目したい。