モースマイクロが1億4,000万ドルを調達し、IoTの未来を切り開く!
モースマイクロがIoTコネクティビティの新時代を切り開く
2022年9月7日、オーストラリア・シドニーに本社を置くファブレス半導体企業モースマイクロ(Morse Micro PTY. LTD.)が、シリーズB資金として1億4,000万ドルを調達しました。この資金は、日本のASICおよびSoCサービスを提供する株式会社メガチップスを含む投資家の支援によるものです。今後、モースマイクロはこの資金を活かし、IoT向けのWi-Fi HaLow技術の普及を推進していく予定です。
メガチップスとの戦略的パートナーシップ
今回の資金調達により、モースマイクロはメガチップスとの間で戦略的業務提携を結び、東アジアにおけるWi-Fi HaLowの展開を加速させることが期待されています。メガチップスは、モースマイクロの製品の製造や販売支援、さらには新たな販売チャネルの提供を行い、地域全体の事業規模を拡大していきます。両社は併せて、Wi-Fi HaLowソリューションの市場拡大に向けた共同の販売促進活動を展開する方針です。
モースマイクロのCEO、Michael De Nil氏は、「メガチップスの強力な支援により、我々のIoTコネクティビティに関するビジョンを実現するための体制が整った」と述べ、今後の展望についても言及しました。
Wi-Fi HaLow:IoTに最適な新基準
Wi-Fi HaLowは、IoT向けに特化した初のWi-Fi規格であり、長距離接続性や低消費電力を実現しています。具体的な特徴としては、1km以上の範囲をカバーでき、1つのアクセスポイントで8,000台以上のIoTデバイスに対応できる点が挙げられます。また、最先端のセキュリティプロトコルであるWPA3に対応しており、安心して利用できる環境を提供します。
モースマイクロの技術により、IoTデバイスは従来のWi-Fiネットワークに比べ、通信距離が10倍、面積が100倍、体積が1,000倍に広がります。これにより、商業や産業、農業など様々な分野での利用が見込まれています。
モースマイクロとメガチップスの将来展望
メガチップスの社長、肥川哲士氏は、「当社は、製品開発を進めるモースマイクロとの戦略的パートナーシップを通じて、産業用IoTやエネルギー制御などの分野での成長を期待しています」とのコメントを寄せました。
今後、モースマイクロは、調達した資金をもとに新しいソリューションの設計や既存製品の市場投入を加速させ、デジタル社会の未来に大きな影響を与えることを目指します。市場におけるリーダーシップの拡大を図り、多くのIoTエコシステムに貢献することが期待されます。
まとめ
モースマイクロとメガチップスの連携は、IoT技術の発展を促進し、デジタル社会の未来を構築する重要な一歩といえるでしょう。新たな資金調達により、両社のビジョンがどのように具体化されていくのか、今後の動向が注目されます。
会社情報
- 会社名
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Morse Micro PTY. LTD.
- 住所
- Level 8, 10-14 Waterloo Street Surry Hills, NSW 2010
- 電話番号
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