SCSKが発表した「PROACTIVE AIエージェント」戦略の全貌
SCSK株式会社(東京都江東区、社長:當麻 隆昭)は、次世代ERP「PROACTIVE」に基づくAIエージェント戦略を発表しました。この戦略の中心には、各種業務プロセスにおける自律的なAIエージェントの導入があり、会計、販売、業務プロセスの効率化を目指しています。
戦略の背景
労働人口の減少という課題に直面する企業が多く、従業員の時間はデータ入力などの定型業務に浪費されています。多くの場合、従業員は創造的な業務に注力できず、業務生産性が低下する状況があります。この現状を背景に、SCSKは「自律型AIエージェント(Agentic AI)」の導入を提唱し、66%以上の企業がこの技術の導入に興味を示しています。
これまでの人間の作業をAIが担うことで、企業はより効率的な業務運営が可能になると期待されます。特に、複数の専門特化型AIが連携し、業務課題を迅速に解決する「マルチAIエージェント・オーケストレーション」を通じ、第一弾として会計、販売管理、生産、人事・給与の4つの領域での実装が目指されています。
提供する価値
AIエージェントは業務の状況に応じて処理手順を組み立て、業務効率性を向上させます。特に、ERPの重要な業務ロジックを支えるデータ更新や計算規則等のフェーズでは、既存のAPIを活用し、人間の手作業に近い結果を実現します。これによって、企業における生産性の向上が見込まれ、人的資本経営の効率化に貢献します。
各領域ごとのAIエージェントの特徴
1.
会計領域(17種類のエージェント提供予定)
経理部門では正確性の確保が求められ、そのための工数が大きな負担となっています。AIエージェントは、請求書OCRを用いて仕訳の自動生成や異常兆候の検知を行い、経理業務全体の負荷軽減を実現します。
2.
販売管理・物流領域(26種類のエージェント提供予定)
物流の情報分断を解消するために、在庫や物流状況をリアルタイムで統合し、迅速な納期回答を実現します。その結果、過負荷のリスクを早期に防ぎます。
3.
生産領域(12種類のエージェント提供予定)
計画と実績の差異を可視化し、異常に迅速に対応することが可能となります。これにより、品質や納期の安定化を支援します。
4.
人事・給与領域(20種類のエージェント提供予定)
確認作業や問い合わせ対応の業務負荷を軽減し、業務品質を向上させます。これにより、人事部門はデータ分析や戦略的意思決定に更なるリソースを投入できるようになります。
今後の展望
SCSKは今後、会計や販売管理領域に注力し、AIエージェントの提供を加速させる方針です。2024年7月以降には限定顧客への提供が開始され、一般への展開も順次行われる予定です。各業務領域のAIエージェントの連携を進めることで、企業全体の業務高度化を支援していきます。これにより、AIエージェント時代の経営改革に貢献する企業としてのSCSKに期待が寄せられています。
PROACTIVEとは?
PROACTIVEは、SCSKのデジタルオファリングサービスの中心に位置するAIネイティブ型ERPです。現在、SCSKでは7,500社を超える企業において、このサービスを用いた業務利用が寄せられています。業界特化型と業務特化型の解決策を提供することで、企業の目標達成をサポートします。
SCSKグループの技術戦略とマテリアリティ
「技術ビジョン2030」を掲げるSCSKグループは、先進的なデジタル技術を活用し、企業の生産性向上を目指します。サステナブルな経営を実現するためには、業務の自律化や経営基盤の向上が不可欠です。こうした課題解決への取り組みを通じて、企業のレジリエンス向上に寄与していきます。