筑後市の名所「山梔窩」が冬に輝く
筑後市にある歴史的な住居「山梔窩」は、冬のライトアップイベントで新たな魅力を発見できます。このイベントでは、約150年前の激動の時代に生きた真木和泉守保臣に焦点を当て、彼の生き様や思想を地域の人々に伝えます。
山梔窩の歴史的背景
「山梔窩」とは、水田天満宮の近くに位置する小さな茅ぶきの家で、真木和泉守が約10年を過ごした住居です。彼は久留米藩士であり、優れた学者で武道家でもありましたが、藩の改革に対して意見を提出したことで藩政の反感を買い、ここに幽閉されることになりました。
真木和泉守は1852年、国を憂い尊王攘夷の考えを持ちながら、50名ほどの青年を集め、思想や武術を教えました。彼の活動は、同時期にあった吉田松陰の松下村塾に匹敵するものでした。
脱藩とその後の運命
1863年、彼は脱藩を決意し、翌年には幕府軍との対立が始まります。この戦いは「蛤御門の戦い」として知られ、真木和泉守はその戦闘において悲劇的な最期を迎えます。彼の命は短いものでしたが、その思想や志は後の社会に大きな影響を与えました。実際、和泉守の死後しばらくして、徳川慶喜の大政奉還によって明治維新の道が開かれました。
冬のライトアップイベントの詳細
今回のイベントは、
令和6年12月6日(金)、7日(土)、8日(日)、13日(金)、14日(土)の5日間にわたって開催されます。入場は無料で、毎晩18時から20時30分まで、ライトアップされた山梔窩を観賞することができます。
さらに、12月6日から8日には、筑後紅茶の振る舞いがあります。寒い冬に心温まるひと時を楽しめることでしょう。また、13日と14日には地元女性グループ「恋の里結」による「だご汁」の振る舞いもあります。
このライトアップでは、和泉守の辞世の句や同志の名前を書いた紙灯篭を展示し、彼の志を後世に伝えます。歴史的な背景を持つこの場所で、是非ともその美しい光景を楽しんでいただきたいと思います。
お問い合わせ情報
イベントの詳細や天候による中止情報は、筑後市観光協会の公式ページをご覧ください。
筑後市の「山梔窩」での冬のライトアップは、歴史を学ぶ良い機会です。皆さんの参加をお待ちしております。