名古屋で開催される新たな素材の祭典
脱プラスチック社会の切り札:セルロースナノファイバーとは?
2026年2月、名古屋のポートメッセなごやにて、記念すべき「第1回 高機能素材 Week[名古屋]」が開催されます。このイベントは、環境省の支援を受け、脱プラスチックと持続可能な社会を目指す新素材、セルロースナノファイバー(CNF)の普及を目的としています。CNFは、植物由来の次世代素材であり、軽量かつ高強度、さらには高透明性を誇るため、さまざまな産業で注目されています。自動車、家電、包装材、建材など、多岐にわたる用途での採用拡大が期待されています。
セルロースナノファイバーの特性
CNFは、鋼鉄の約1/5という軽さでありながら、その強度は鋼鉄の5倍とも言われています。これにより、軽量かつ強い素材として自動車部品や建材への利用が進んでいます。また、バイオマス資源としてGX(グリーン・トランスフォーメーション)や脱炭素社会においても貢献できる特性を持つことから、環境に優しい素材としての評価が高まっています。
環境省の支援で浸透が加速
環境省は、CNFを「省CO₂実現のための革新的素材」と位置づけ、実装や量産化を支援するための制度を整えています。2025年には、産業技術総合研究所とNEDOが共同で「セルロースナノファイバーの安全性評価書2025」を発行予定であり、安全性データが整理され企業が採用しやすくなることが期待されています。
展示される未来のモビリティ
本展では、CNFを利用した特別展示が行われます。中でも注目されるのが「木から作ったミライのクルマ」です。これは環境省のナノセルロースプロモーション事業によって開発され、樹脂素材をはじめとする新しい車両の可能性を示すものです。また、静岡県産木材を活用したコンセプトカー「しずおか もくまる」も展示され、各社の技術を結集した未来のモビリティを体験できます。
バイオマス素材の最新情報
本展には、他にもバイオマス樹脂やサステナブル素材など、脱プラスチック社会を実現するための代替素材が出展されます。2026年には現在の2.2倍に成長すると予測されるバイオマスプラスチック市場の動向にも注目です。各企業が注力する持続可能な素材の試みを一堂に見る良い機会でもあります。
多彩な出展企業
さまざまな企業が、持続可能な素材を使った製品を展示します。例えば、羽立化工株式会社の100%バイオマスハンガーや、丸富製紙株式会社のトイレットペーパー損紙を原料にしたCNFなど、興味深い展示物が揃います。この機会に新しい素材技術に触れ、その可能性に触れることができます。
まとめ
名古屋で開催される「第1回 高機能素材 Week」は、環境への配慮が求められる現代において、持続可能な素材や技術を理解し、未来を考える大変貴重な機会です。2月18日から20日の間、ポートメッセなごやにぜひ足を運び、最新の素材の展開を知ることをお勧めします。未来のモビリティの姿や、環境に配慮した製品を実際に見ることができるチャンスです。