118社の人事担当者に聞いた!採用組織でのAI活用実態調査レポート2026
bgrass株式会社が主催した「採用業務におけるAI活用実態調査2026」が行われ、118社の採用担当者や人事責任者を対象にAIの活用状況が調査されました。調査は、あらかじめ選択肢を用意したアンケートではなく、各企業の担当者が自発的に語った内容を基に分類・集計されました。これにより、採用現場の実態が鮮明に浮かび上がり、AIに任せたい業務とのギャップが明確になりました。
主な調査結果
調査では、「AIに任せたい業務」として最も多く挙げられたのは「日程調整」で、49%がこの業務を挙げました。しかし、実際に日程調整をAIで行っている企業はゼロという結果が出ています。このことから、AIの活用は主に書類選考やスカウト、面接評価などの「文章に関する業務」に集中しており、実行を伴う業務には人の手が必要とされていることが分かります。
調査結果の要約としては、67%の企業が採用業務にAIを活用していると報告しているものの、実際にはスタッフが汎用の生成AIを利用するケースが多いという実情が明らかになりました。また、希望する業務と実際にAIを活用している業務の間には大きな乖離があることで、企業は依然として多くの業務を外部の人手に依存していることも明らかでした。
調査概要
- - 調査主体:bgrass株式会社
- - 対象企業:118社の採用担当者・人事責任者・経営層
- - 調査期間:2025年9月〜2026年11月
- - 調査方法:ヒアリング内容を企業ごとに集計
- - 対象業務:日程調整、書類選考、スカウトなどの採用実務
AIに任せたい業務のランキング
AI活用において最も高い需要が見られた業務は日程調整でしたが、その他の業務としても書類選考やスカウトが続きました。これらの業務について、担当者からは「日程調整はとにかく手間がかかる作業で、隙間時間を利用して調整を行わなければならない」といった声が多く上がりました。このような業務が依然として煩雑であるため、AIによる自動化が期待されています。
AI活用の現状
AIを活用しているとする企業の67%がAIを導入していると回答しましたが、その使用方法は多岐に渡っており、主にスカウトや書類選考での文面作成に役立てられています。しかし、最も望まれている日程調整が依然として手作業で行われている現実は、AIが進出できていない分野であることを示唆しています。
外部人手の依存
実際、この調査においては約半数の企業が、採用実務の一部を外部の人材に依存していることが分かりました。特に、月間応募数が100件を超えると、7〜8割の企業が外部人手に頼っていることが確認されました。これにより、RPO(採用代行サービス)の月額費用の中央値が約40万円であり、この費用が企業にとって負担となっていることも分析されています。
AI活用の壁
調査内では、AIを導入する際の主な壁として「コスト」と「社内承認」が挙げられ、導入後には「精度」や「ツール連携」が問題視されることが浮き彫りになっています。これらの課題は、採用現場におけるAI活用が未だに進んでいない理由の一つとも言えるでしょう。
まとめ
この調査結果から、採用業務におけるAI活用は書類やメッセージなどの文章業務には導入が進んでいるものの、日程調整や候補者とのインタラクションなど、実行を伴う業務は未だに手作業が主流であることがわかりました。今後の採用業務においては、システム同士の連携を進め、AIによる実行の業務を増やしていくことが求められています。これにより、人事担当者はより戦略的な業務に専念することが可能になるでしょう。