軽量膜屋根「TensoDiaRoof」の革新と期待
2025年11月、太陽工業株式会社と九州第一工業株式会社が共同で開発した軽量構造膜屋根「TensoDiaRoof」が登場します。これは、駐車場や公園、運動場などの公共スペースに最適な設計が施され、近年の気候変動に伴う屋根の需要に応える新しいソリューションです。特に猛暑や豪雨の増加により、屋外の利用者を守るための屋根の必要性が高まっています。
気候変動に対応する需要の高まり
日本の気候は近年、熱帯化が進んでおり、真夏の高温や突然の豪雨は珍しいものではありません。このような天候にさらされる公共スペースでは、子どもたちの遊び場や地域の集まりの場として、その快適性が求められています。そのため、屋根の設置は必須の課題となっており、「TensoDiaRoof」はその解決策の一つとして登場しました。
TensoDiaRoofの設計と特徴
「TensoDiaRoof」は、鉄骨の母屋に光を柔らかく透す膜材を使用した軽量屋根です。この設計は、九州第一工業が培った鉄骨技術に基づいており、格子母屋は角形鋼管を組み合わせることで全体の剛性を高めています。これにより、一般的な構造物に比べて鉄骨の使用量を約10%削減しつつ、強度を確保しています。また、施工には足場が不要で、これが建設コストの削減にもつながります。
さらに、太陽工業が独自に開発した膜定着金物は、従来のものより大型化されることで、構造物の安定性を向上させています。支点間距離を最大3,000mmまで拡張することが可能となり、デザイン性にも富んだ柔軟な設計が実現されました。
さまざまな用途への展開
「TensoDiaRoof」は、公共の駐車場や運動場、公園などでの設置が容易です。工場でのユニット生産により、高精度さと低コストの両立が実現され、意匠性や施工性に優れた新しい膜屋根として、ますますの需要が期待されています。今後も運営事業者や地方自治体、ショッピングモールなど多様な提供先に向けて受注生産を行い、楽しいアウトドア環境を提供できるでしょう。
太陽工業について
太陽工業は大型膜面構造物のリーディングカンパニーであり、「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします」という企業理念のもと、さまざまな事業を展開しています。土木や物流、環境分野など幅広いシーンでの取り組みを行い、社会の安全・安心を支える存在です。未来に向けて「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」というビジョンを掲げ、さらなる発展を目指しています。