三井物産が運営するVOOXがタテオキと協業、書店DXを推進

三井物産とタテオキの新たな協業

三井物産株式会社が運営する音声メディア「VOOX」と、書店のデジタルトランスフォーメーション（DX）を目指すスタートアップ「タテオキ」が手を組み、新たな形の知識流通を展開します。この協業により、今後毎週金曜日に更新されるVOOXの特集「あなたに渡す名著」がタテオキのサイトに掲載され、より多くのユーザーにその内容が届けられることになります。

協業の内容

VOOXが選定する名著の特集は、タテオキに特設コーナーが設けられ、背表紙が表示される仕組みです。この取り組みは、書籍の知識を音声で簡単にアクセスできるようにするもので、使用者が直感的にコンテンツを探しやすく、選びやすくすることを狙っています。タテオキのサイトは、VOOXのコンテンツを網羅するため、ユーザーの利便性が高まることが期待されています。

協業の背景

昨今、「知識」の流通は非常に重要なテーマとされています。書店はその役割を果たすハブでしたが、日本出版インフラセンターの調査結果によると、27.9%の自治体に書店が存在しないという現実があります。知識のアクセスしやすさは、経済の発展にも大きく影響を与えます。この状況に少なからず歯止めをかけ、知識を得られる場を広げる目的が、今回の協業の根底にあります。

協業の狙い

タテオキは、ユーザーがその魅力的なコンテンツに容易にアクセスできるようにし、VOOXの特集コーナーを利用した知識体験を新しい形で提供します。背表紙の表示により、目を引く形でコンテンツを見せることで、ユーザーの関心を引き、結果として多くの人々に知識を広めることができると期待されます。

利用料金

VOOXの音声コンテンツは、公開から2週間は誰でも無料で視聴可能です。また、有料プランは月額1000円で聞き放題という便利なオプションも用意されています。一方でタテオキのウェブサイトは基本的に無料で閲覧でき、ユーザーには安心して利用できる環境が整っています。

音声メディア「VOOX」について

VOOXは、学習をテーマにした音声メディアで、1話約10分という短いコンテンツの中に、様々な専門家の実践的な知識とインスピレーションが詰まっています。現在、700話以上のコンテンツが配信されており、定期的に新しいシリーズも公開されています。学ぶ楽しさをどこにいても感じられるサービスとして、多くの支持を集めています。