伝統とモダンが交差する『Manufacture』大阪展の魅力
2025年5月28日から6月3日まで、大阪にて開催される『Manufacture -Allure of Tradition-』展。この展示会は、工芸と工業の狭間で進化し続ける家具製造の未来を探る、魅力あふれるイベントです。特に注目すべきは、マルニ木工が90年にわたる歴史を振り返りながら、心に響くものづくりとは何かを再考するプロジェクトの一環として提供される点です。
心を打つものづくりの姿勢
この展示の核心は、単なる家具の展示にとどまりません。来場者は、色合いや形の美しさに目を奪われ、繊細な技術に驚き、まるで心がときめく瞬間を体感することでしょう。時代やトレンドを超えた家具の再構築が、この展示会上で具体的な形となります。マルニ木工の職人たちが、一つひとつの家具に情熱と技術を注いできたことが感じられるでしょう。
古き良きものに新たな息吹を
『Manufacture』は、ラテン語の「manu factum」から派生した言葉であり、「手によるものづくり」への探求でもあります。マルニ木工では、機械化が進む現代においても、手技と技術、知識の融合を重視しています。これこそが、この展示会の本質的なメッセージです。
本展では、1966年から続く「Tradition」シリーズを現代風にアレンジしたアイテムが多数紹介されます。特に、英国の老舗ブランドLIBERTYのファブリックや、モザイクアーティスト永井友紀子とのコラボレーションにより、かつてない美しさが表現されています。こうした取り組みは、古き良きものに新たな息吹を吹き込む試みの一環であり、来場者を魅了することでしょう。
マルニ木工のものづくりにフォーカス
本展では、マルニ木工が持つ多様なものづくりへのアプローチが紹介されます。以下のような特徴があります:
- - FURNITECTURE: 自由設計による造作家具
テーブルや椅子だけでなく、オフィスや店舗に合わせたカスタム家具を提供します。
お客様のライフスタイルに合わせて、リデザインを行うことができます。
過去の資料を基にして、再度クオリティを高めたモデルが発表されます。
マルニ木工の家具だけでなく、他社製品の修理も承ります。
生産過程で生じた木材を再利用し、新たな価値を生み出します。
展示される注目アイテム
『Manufacture』展では、いくつかの特別なアイテムも登場します。例えば、「アントワーヌソファ」は、オーガニックなデザインが特長で、丁寧に仕上げられた木脚が目を引きます。また、「アルバートウィングチェア」は、優雅な翼のようなデザインで、快適な座り心地も提供します。加えて、エドワードチェアやエジンバラスツールなど、長い歴史を持つロングセラーも特別に展示されます。
最終的に、この展示会は単なる家具の展示にとどまらず、参加者に深い感動を与えるものづくりを体験できる場となるでしょう。文化、技術、美の融合が今後の家具業界の指針となることを期待し、ぜひ足を運んでみてください。
お問い合わせ
- - 会期: 2025年 5月28日(水)〜 6月3日(火)
- - 会場: maruni osaka(大阪府大阪市中央区淡路町4-2-13)
- - 時間: 10:00 – 18:00
この展示を通して、伝統とモダンの調和や、心に触れるものづくりの美しさを再発見しましょう。
組織:
マルニ木工
展示デザイン:
佐藤寧子(Pranks Inc.)
アートディレクション:
ミズタユウジ
撮影:
市川昂佑
文:
猪飼尚司