新リース会計基準に対応した「multibook」の新機能
株式会社マルチブックが提供するグローバルクラウドERP「multibook」は、リース会計基準への対応を強化するために、リース資産管理機能に新たに「リース資産番号の自動採番機能」を正式に導入しました。この新機能は、企業が直面するリース資産管理の複雑さを軽減し、業務の効率化を図るものです。以下では、その詳細と重要な背景について考察していきます。
開発背景
2027年4月1日以降、連結会計年度及び事業年度から新しいリース会計基準の強制適用が開始されるため、企業はすべてのリース取引をオンバランスで認識する必要があります。これにより、リース資産管理業務がそれまで以上に複雑化することが予見されています。そこで、マルチブックは、リース契約の登録や条件変更、仕訳計上、注記情報出力までを一元的に管理できる環境を整え、業務スピードを含めた最速のERPとして発展を目指しています。
新機能の概要
このリリースでは主に2つの機能が強化されました。
1. リース資産番号の自動採番
従来は手動入力が必要だったリース資産番号が自動で採番される仕組みが導入されました。これにより、企業がリース資産に特定の意味を持たせることなく、シンプルな無意味連番でリース資産番号を付与できるようになります。煩雑な手作業が減ることで、業務のスムーズさが向上し、ミスを減少させる効果も期待されます。
2. 条件変更レコードのリース資産番号の見直し
リース資産テーブルのキーに枝番を追加し、条件変更の際には元のリース資産番号をそのまま使いながら、枝番を1つ繰り上げた形で自動設定・登録できるようになりました。この機能により、条件変更時のリース資産番号管理が簡素化され、誤登録を防ぐための対策ともなります。
今後の展望
株式会社マルチブックは、これらの新機能にとどまらず、新リース会計基準に更に対応した機能を継続的に開発・強化してまいります。国内外の子会社を含むリース資産管理業務の自動化と効率化を推進し、企業生活の質を向上させるサービスを提供していく予定です。
グローバルクラウドERP「multibook」概要
「multibook」は、12カ国語に対応し、多通貨や複数帳簿機能を駆使して、全世界の拠点をシームレスに統合できます。製造業、商社、飲食業、建設業など、多岐にわたる業種での導入実績も豊富で、全面的な業務支援を行います。
具体的なサービス内容としては、会計業務、ロジスティクス管理、固定資産管理、IFRSリース管理、新リース会計基準への対応、立替経費の精算、マネジメント・コックピット、BPOコックピット機能に至るまで、幅広い機能が用意されています。
詳しくは公式サイトをご覧ください:
multibook
会社情報
株式会社マルチブックは、2000年に設立され、東京都品川区に本社を構えています。シンガポール、タイ、フィリピンに海外拠点を展開し、グローバルにサービスを提供しています。代表取締役社長の渡部 学は、企業向けの効率的なソリューションを常に追求しており、「multibook」のもとでさらなる進化を目指しています。
詳細情報は公式ページをご確認ください。