奈良とコーヒーの再生
2026-03-18 09:48:27

1300年の奈良の知恵とコーヒーかすの再利用が生んだ新素材

奈良発の新素材「コーヒー薄炭クラフト」



奈良市に拠点を置く自家焙煎コーヒー店「ロクメイコーヒー」が、新たなエコ素材「コーヒー薄炭クラフト」を発表しました。これは、コーヒーの抽出後に残るかすを再利用したもので、ギフトボックスとしての販売が始まっています。この取り組みは、奈良の再生紙文化と持続可能な開発目標に基づき、地域の資源を最大限に活用することを目指したものです。

もったいない精神からの挑戦



ロクメイコーヒーの代表である井田浩司氏は、2018年にジャパンロースティングチャンピオンシップで優勝した焙煎士。そのアイデアは、廃棄されがちなコーヒーかすの有効活用から始まりました。井田氏は同じ奈良市にある老舗紙屋・株式会社ペーパルに相談し、コーヒーかすを食用に使用できなくなった米の配合と同じように再利用する方法を模索。在るべき循環型の文化を現代に蘇らせるため、共同開発が進められました。

ペーパルは、コーヒーかすをバイオ炭化し、クラフト紙に混ぜる製法を開発。これにより、従来問題であった紙フィルターなどの混入物が処理できる新しい技術が誕生しました。こうして生まれたのが「コーヒー薄炭クラフト」であり、廃材を利用した同素材は、従来の素材にはない新しい風合いを持つことが特徴です。

正倉院の再生紙文化



薄炭クラフトと同様の再生の精神は、奈良の正倉院に由来します。平安時代には使われた紙を漉き返して再利用する文化が存在し、これは「宿紙」と呼ばれていました。ペーパルはこの歴史を現代の技術でよみがえらせ、1300年の循環文化を新たな形で受け継ごうとしています。

ギフトボックスとしての利用



「コーヒー薄炭クラフト」を使った製品には、ロクメイコーヒーの「COTONARA日常を豊かにする4種のブレンド」があります。このギフトボックスは、奈良の自然を感じることができるプレゼントとして、多くの人に親しまれています。コーヒーの香ばしさと温かみを感じるギフトは、大切な人への贈り物としてぴったりでしょう。

環境への配慮



この新素材には、バイオ炭を利用することで生まれる穏やかな色合いと二酸化炭素の排出抑制効果が認められています。さらに、消臭機能を有するバイオ炭が含まれ、リサイクル認証を取得しています。すべての製品は古紙100%で構成され、自社の副産物を自社の製品として再利用する循環型の仕組みが確立されています。

今後の展望



ロクメイコーヒーとペーパルの取り組みは、今後も全国に広がる可能性を秘めています。井田氏はコーヒーの世界での新しい価値を提供し続け、地域に貢献しながら持続可能な社会を築くことを目指しています。コーヒーかすを再利用することで、より多くの人々に環境意識を高めるきっかけとなることでしょう。

「コーヒー薄炭クラフト」は、ただの素材ではなく、奈良の歴史と現代のエコ意識を繋ぐ架け橋となっています。私たちが日々消費するものにも、持続可能な選択肢があることを改めて感じさせてくれるアイテムの登場です。


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会社情報

会社名
株式会社 路珈珈
住所
奈良県奈良市西御門町31
電話番号
0742-93-5544

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