テラエナジーの挑戦
2024-04-09 11:00:02

テラエナジー株式会社、再生可能エネルギー拡充のため需給調整市場に参入

テラエナジー株式会社、再生可能エネルギー拡充のため需給調整市場に参入



京都市に本社を構えるテラエナジー株式会社は、僧侶4人によって立ち上げられた電力販売会社です。この度、同社は2024年4月1日から日本における需給調整市場へ本格的に参入することを発表しました。この施策は、私たちの生活に不可欠な電力の安定供給を実現するために、再生可能エネルギーの普及を加速させるものです。

需給調整市場の意義


需給調整市場は、電力需給のバランスを維持するための「調整力」を取引する重要な市場です。電気の需給が一致しない場合、周波数が乱れ、最終的には停電につながる危険性があります。このため、リアルタイムで需給バランスを保つ必要があります。特に、再生可能エネルギーは供給量が変動しやすいため、調整力の存在が不可欠です。

テラエナジーは、自社が保有する調整力を「ECO電力コーディネート」という形で売買し、社会全体の再生可能エネルギーの普及を促進することを目指しています。業界の中で「電気で世界を変える」という理念のもと、これまで自社内で利用していた調整力を資産として活用し、さらなる収益を生み出す仕組みが整っています。

調整力の資産化


調整力を持つ企業は多く、金属部品の鋳造工場や食品物流企業など、大型設備を利用していることが多いです。この需給調整市場に参入することで、企業はこれまで自社だけで使用していた調整力を売買することが可能になります。テラエナジーの「ECO電力コーディネート」では、事前に綿密な調査を行い、売買上限を設定することで、企業の通常業務に支障をきたすことはありません。これにより、電力の安定供給を維持しつつ、企業は新たな収益源を確保できます。

需給調整の流れ


調整力の売買は、以下のステップで行われます。まずは、デマンド量や設備資産の簡易シミュレーションを行い、基本合意を結びます。次に、エンジニアによる現地調査を経て、リスクのない調整力の精査と収益提示が行われ、その後、本契約締結、機材設置、試運転を経て、実際の売買が始まります。これにより、イニシャルコストの負担なく、企業は経済的な支援を受けることができます。

参入の背景と社会的意義


テラエナジーは、再生可能エネルギーによって持続可能な経済と環境の循環を実現しようという目標を掲げており、特に供給安定性に課題を抱える日本において、需給調整市場の活性化が重要であると考えています。2024年からの参入を契機に、同社は初年度に3億円の調整力流通を目指し、より多くの企業が調整力を資産として活用できるシステムを整えています。

この新たな市場が普及することで、日本全体が環境への配慮を持ちつつ、エネルギー自給率を向上させることが期待されています。テラエナジーは、持続可能な選択肢を増やし、安心して選べる電力の提供を志向しており、その活動を通じて日本社会全体に「温かなつながり」を生み出すことを目指しています。

会社情報


最終的には、私たち一人一人が使用する電力を意識し、自ら選ぶという行動が、納得のいく人生へとつながると考えています。テラエナジーの取り組みは、その第一歩であり、より多くの人々に再生可能エネルギーの重要性を伝え、持続可能な社会の実現を支えていくことでしょう。

会社概要


  • - 会社名:TERA Energy株式会社
  • - 所在地:京都市右京区西京極堤外町18-124
  • - 代表者:竹本 了悟
  • - 設立:2018年6月11日
  • - URL: テラエナジー公式サイト

会社情報

会社名
TERA Energy株式会社
住所
京都府京都市右京区西京極堤外町18-124
電話番号
075-874-4851

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